2014年11月27日木曜日

GOING HOME

こんにちは

9週目になった今週は、「冬」を感じるような寒い日が続いています。まさに、「泳ぎ込み」の時期が到来したなー..という感じです。

2015シーズンが始まり、2ヶ月程度が経過しました。技術的にも、(体力)トレーニング的にも「新しい試み」を随所にちりばめ、”基礎能力の改善”に挑み続けてもらっています。

この点、技術の改善については、「かなり意識」して取り組まないと、”真の改善”に結びつかないことが少なく無いように思います。


ところが、体力改善を誘うようなハードワークの中では、それが量的負荷であっても質的負荷であっても、自分の本来の泳ぎのクセが出がちで、意識していることが巧く表現出来なくなったり、場合によっては望ましくない悪い方向へ技術が変化してしまうことがあるかもしれません。

僕のトレーニングにやたらとドリルワークが多いのは、そのドリルワークで必要とされる動きの修得、感覚の改善に意識を注ぎきって欲しいから。
そして、その課題の中であれば、意識をしなくても求められる動きが出来るように「自動化」していくことが重要だと考えています。

もちろん、そのドリルワークがどのような目的で行われているのかを理解する必要があるわけですが、その前提がクリアされている中で、前述の「動きの自動化」が起きるようなレベルにまで達すれば、泳ぎを改善しようとする「コントロール力」は飛躍的に高まると考えています。
ドリルワークの中での大胆な技術改革であれば、本来の泳ぎの「良さ」を消すようなデメリットは少ないでしょうし、集中することも比較的容易だと思います。

様々な処方箋から構成される「技術改善」への刺激が組み合わさることで、水泳という運動における「運動神経の改善」が達成されれば、あるヒント(たとえばトップスイマーの優れた泳技術を鑑賞することで得られる...)から自分の泳ぎを改善しようとしたときに、「やろうと思ったことが実現できる」ようになっていくわけです。

裏を返せば、今は、技術指導を受けたところで、それをきっかけに泳ぎを改善させる基礎が無い選手がほとんどなのです。
泳ぎのタイミングの改善などが最たる例で、どのようなタイミングが理想的であるか理解しているにもかかわらず、矯正することが出来ずにいる(タイミングのずれた)スイマーの多いこと。

水を捉えて逃がさないようにするための理論は伝えているのに、そのために必要な姿勢を維持し、そのために必要な動きを作り出し、そのために必要な掌の形を調整することが出来ないスイマーの多いこと。

「出来ていないこと」を出来るように意識しても、なかなか改善には結びつかないケースが大変を占めるのは、悪い癖が自動化されており、意識して運動を行わないとその癖を直せないからでしょう。
また、ある一定の筋群しか動員することが出来ない、「技術の幅の狭さ」に起因しているのかもしれません。

選手側からすれば、どこを、何を意識すれば良いかすら分からない状態となることもあるのではないでしょうか。


さて、こういった問題点をクリアし、できる限り身になるトレーニング、身になる取り組みを行ってもらうために、選手個々の水中映像を撮影し、それを選手自身に渡し、自分の泳ぎを解説する、という課題を与えました。

この過程で、泳ぎの特性を理解し、あまり良いとは思えない技術を改善するための「理由」を考える”チャンス”が生まれると僕は思っています。
先のインカレで大活躍した2014シーズンの主将は、最後のシーズンの飛躍のきっかけとなったのは、自分の泳ぎについて真剣に考える機会があったことだと語っていました。


あとは「真の改善」のために、”拘りを持って”取り組めるか否か、だと思います。
技術の改善については、飽くなき探究心を持って欲しいし、諦めて欲しくない。そう強く思っています。


     ◎     ◎     ◎     

今日、立川「楽観」に言ってきました。
お目当ては今週の限定メニューである、「白味噌タンタン麺」。

甘みを感じる白味噌、味に深みを与える肉味噌、コクを与えるラー油と揚げニンニク、そしてタンタン麺独特のコクを醸し出す大量のごま....これらが一体となって口中に広がる感動ときたら....

大盛りが出来ないのが残念
ですが、これだけ濃厚で深いゴマ味噌が、ご飯に合わないわけがない、ということで、麺がなくなり次第、ライスを全て投入。予想どおり、”最高”でした。

この店は、美味いラーメンを作り出す”センス”がある気がしてなりません。

今週の日曜日までの限定です。お早めに!

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ようやく、2013シーズン(!)のインカレビデオ(広島で行われたインカレですよ!)をアップロードすることが出来ました。
元ファイルが大きすぎで、それをVIMEOが許容する適切な大きさにエンコードするのに手間取り(というか、一定期間放置)、こんなタイミングになってしまいました。
ビデオのタイトルをクリックすれば、VIMEOの僕のサイトに飛ぶことができ、そこで自由にダウンロードできます。

このvideoでは、様式美に溢れた”METAL”が多く使用されています。劇的な試合展開だということを音楽で表現すると、自然とそーなりますね、僕の場合(しかも、悔しかったので、なおさら....)。
ということで、いつもよりドラマティックである分、さらに「やかましい」音になっています。

収録曲は、


イントロ
 The Last Of Mohicans  RIOT
 Warrior  RIOT

1日目

 The Ides Of March  IRON MAIDEN
 Neon Knights  BLACK SABBATH
 Like Hell  LOUDNESS
 Heaven Can Wait  GAMMA RAY

2日目
 Beast And The Harlot AVENGED SEVENFOLD
 Wish I Had an Angel  NIGHTWISH
 Fighting Against The World  VANDENBERG
 Battlefield  BLIND GURDIAN

3日目
 Spirit Never Die  MASTAERPLAN
 The Soldiers Of Wasteland  DRAGONFORCE
 Eternal Flame  JOHN NORUM
 The Last Of Mohicans  RIOT
 No Returns  AVANTASIA

アウトロ(エンドロール)
 Goodbye To Romance  OZZY OSBOURNE
です。

特に、2013に亡くなったRIOTのマーク・リアリに「素晴らしい音楽をありがとう!」という感謝の気持ちを込めて、このvideoのメインテーマに、The Last Of Mohicansとかの名曲、Warriorを据えました。他の何れの曲も、劇的で美しく、試合の賛歌として”燃えさせてくれるような”名曲ばかりだと思います。
時代時代の名曲しか使っていませんので、古き良きHEAVY METALの入門ビデオとしても機能すると思います。


さて、今週末には、2014インカレの祝勝会が開催されます(@新高輪プリンスホテル)。そこで、今年のインカレビデオが初披露されることになります。

このビデオの上映は、開宴の20分前からになりますので、楽しみにしているご父母・OB諸氏は早めに開場に来ていただくことをお勧めします。

それでは!



2014年11月19日水曜日

NEXT TIME AROUND

こんばんは

WK8に突入しています。

今週も、新たなアイデアをちょっとずつ導入しています。

今シーズンは特に、水を「捉え、逃がさない」ようにするためにどのような工夫が必要となるのかということについて熟考し、そこを刺激してあげられるようなワークアウトを考えています。

極めて基本的だけど、意外にも「どのようにしたら良いかわからない」と思われているのが水の扱いであり、キャッチからフィニッシュに至るまで、水を的確に扱って逃がすことの無い優れた技術を持つスイマーは、そう多くないのが現状です。

高い推進力を、主にキックに助けてもらったり、ストロークのある一部分でのみ推進力を得ているような場合には、ストローク中の推進力の「抜け」に気づかないことが多いようです。

今シーズンは、基礎トレーニングである「スカーリング」の功罪について熟考し、整理し、その方向性の微修正を施しています。
ここをしっかりやることで、水の捉えを的確にしたいし、捉えた水を逃がさないように変革させていきたいと考えているわけです。


次に見直しているのがDRY LAND TRAININGやストレングストレーニングといったいわゆる「陸トレ」系。

体力要素の改善という観点よりも、いかに「からだの扱い方をより巧みに」し、「水中での動作改善に繋げる」かを重視しています。

ただただ力やパワーを発揮すれば
良いのでは無く、「どの姿勢で力を入れるか」についてはきちんと考えて行く必要があります。
要は、力は出ているけれど、その姿勢で力を出す「クセ」をつけると、水中動作ではマイナスになるよ、ということが意外にあるかもしれないわけです(僕はあると思っている)。

最終的にはほぼ「無心」で泳ぐことになる「全力泳」のときに、良い姿勢が保たれているかということは、後半の失速を防ぐ極めて重要な事項だと思います。

高いパワー発揮時にみられがちな、いわゆる「チーティング」動作が抵抗を増やす結果に繋がっていないか、把握する必要もあるでしょう。

そのため、狙っている筋群を的確に動かせつつ、そのとき一緒に動いて欲しい他の筋群を「動かす」クセをつけたり、あるいは、そのときに一緒に動いて欲しくない動作を制御出来る能力も高めなければならないな、と思っています。

この点はまだまだ”進行形”ですが、こうした考えに基づき、トレーニングの配列も考慮にいれた「新しい」DRYプログラムづくりに取り組んでいるところです。基本的な種目の見直しもありますし、新しい種目も入ってきていますし、楽しみながら進めています。


ということで、気がついてみたら、昨年とはひと味もふた味も違った感じのワークアウトで構成されるようになっています。
トレーニング用語がまたまた増えていきそうで、Marauderたちには苦労をかけてしまうかもしれませんね(用語を覚えるという意味で)。


◎     ◎     ◎     ◎     ◎


野猿二郎の隣のこの店に行く頻度が高まってきました

基本カレーうどんの店ですが、前々から気になっていた「ふつうの」ラーメンを頂くことにしました。
カレーうどんやカレーラーメンも良いけど、この「焦がし醤油ラーメン黒の旨み」という長い商品名を持つラーメンも、なかなかの逸品でした。

鍵となっているのが、カレーうどんに
もかけることのできる、マー油的な油。
これ、ただのマー油ではなく、豚の背脂、鶏油、牛脂、野菜を使ったオリジナルの香味油で、これを使って野菜を炒めることで、極上の香ばしさに包まれた、コク深い醤油ラーメンが完成するわけです。

動物系の比較的濃厚なスープと、この油と炒め野菜との相性は抜群に良く、素直に「美味しい」と感じます。

ただ、この香りが強いため、ここのもともとのスープの味が少し分かりづらいかな、という気もします。

限定メニューなども出てきたので、またこれらにもチャレンジしてみたいと思います。僕的にはお隣さんよりも高頻度に寄らせていただきたいな、と思っています。

それでは!

2014年11月12日水曜日

REMEMBER MY NAME

こんばんは

7週目に入りましたね。
今週から、僕がみている選手たちは9回練習に入りました。

週初めは、早くも第2回目のLactate Curve Test。
今シーズンは、「初心に戻り」4週に1回の測定を敢行しようと考えました(ここ10年以上は、6週に1回の頻度になっていた)。

一定速度で泳ぐよう指示した一定泳の後の血中乳酸濃度とそのときの泳速度との関わりのみを見ていますが、これが意外にもいろいろなことを教えてくれます。

今回は、前回より大幅に”V4”(血中乳酸濃度4mMに相当する泳速度)の改善が見られた者が多く、V4あたりの泳ぎの割合が高かった最近の練習の成果を示すものでありました。

最大努力泳時のデータのみ芳しく無いという者も少なくなく、最大下で「気をつけて」泳いでいる時と、最大努力で泳ぎ切る時の技術に乖離がみられるたのかもしれません。


ただ、体力学的にも、最大努力・最高泳速度付近でのトレーニングをほとんどしていないので、その部分の泳ぎが「イマイチ」でも気にしないで良いと思います。



そんな中、6週終えた段階にもかかわらず、V4のベスト更新を果たした者もおりました。進化しつつある...かも!


右側の男子3名も、”いちおう”ベストV4でした。


「今だからこそ」出来る、「今だからこそ」やり甲斐を感じる取り組み、努力があります。

今年から始めたHIT(High Intensity Training)もその1つといえるでしょうし、くどいくらい行っている基礎的なドリルワークもそうでしょう。

現時点で与えられた「課題」を理解し、それらに対する「達成率」がより高まるよう、楽しみながら努力を重ねていって欲しいと思います。

僕自身も”そこ”をしっかりとみつめ、トレーニングを処方しています。その反応や達成率をみて、さらなる興味深い発見が幾つか出てきています。
また、日頃の一般水泳指導からも、たくさんのヒントを得ています。
それらを統合して、”目標”に向かってプログラムをどんどん良い方向へ向けていく作業を日々”更新”しているところです。

プログラムやコーチングの”深化”が、Marauderたちの”進化”に繋がっていくことを大きな楽しみとして、平均睡眠時間4時間の毎日を頑張って行きたいと思います!


◎    ◎    ◎    ◎    ◎


お気に入りの店、「口樂」のベーシック、「中華そば」が少し変わりました。


ビジュアル的にも、前よりも海苔の量が増えた感じ。
そもそも、「中華そば」という感じにみえませんし、背脂が目立つのでものすごく豚骨の強い味のようにも見えるのですが、実は見た目と全然違う味です。
背脂が適度に乗った感じは変わりませんが、肝心のお味は....

相変わらず美味しい。
週に1度、独創的な日替わりメニューを連続で1年間提供し続けたような飽くなき探究心を持った店主だからこそ、ベースを見直す際にも随所にアイデアを入れたのでしょう。

煮干しと動物系をうまく融合させたスープなのですが、以前はもう少し煮干しの良さが反映されていた、ほんの少しえぐみを感じるスープでしたが、新作では、動物系の甘みが強調された感じになっており、万人受けする【深い味わいのするスープ】になっていると思いました。

個人的にはもっと煮干し系を活かす味にして欲しかったな...とは思うものの、充分な満足感を味合わせていただきました。

”ベース”の進化・深化を目指すこの店の在り方には、いっつも唸らされるものがあります。
分野は全く異なりますが、良い刺激を受けています。

それでは!!!







2014年11月4日火曜日

THIS I LOVE

こんばんは

新しいトレーニング期に入りました。
1st Phaseでは、”これから”のための基礎づくりを随所にちりばめたトレーニングプログラムを展開し、「出来ているつもり」を減らすことを目的としました。

スイムのみならず、ストレングストレーニングも、DRYについても、「きつい」とか、「頑張る」ということより、動きを意識してもらい、自らの意思で制御出来るようにすることを目的としてきました。

僕が「身につけて欲しい」と思っている基礎を、比較的良い流れの中で修得しつつあることがみてとれる練習をしてくれているため、「順調」だという風に判断しています。
そんな中で挑むことになったワールドカップ東京大会では、「その試合に対する準備」は当然のことながら不十分であったため、一見芳しく無い結果のようにも思えますが、「結構泳いでいた」去年より上回った者や、遜色ないレベルで泳げた者が多くみられ、こちらについても良い機会になったと捉えています。

何れにしても、これからが大切になってきます。

今後、泳ぎをより高いレベルに誘うための”資料”の収集も果たしましたし、さらにIntellectualな取り組みにしていきたいと思っています。




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さて、WK6の幕開けとなった本日は、午後に全員で、あらゆるテストの中で最も緊張感が高まる”T-30”に挑んで貰いました。

先々週に行ったCurve Testと異なり、結構なベスト更新が出来ました。2週の差は大きいですね。
この中には、「初めての人」や「初めての種目」(特殊種目の選手のほとんどがFRで実施したため....)も含まれるので、実質は1/5程度でしょうか。

気持ちが結果を左右する、最たるテストともいえますので、途中で心が折れたり、端っからやる気のレベルが低かったりすれば、当然良い結果は期待できないでしょう。

その弱さは、間違いなく「ここ一番」の時の弱さを反映するものだと思います。


最高の体調で臨めることの方が少ないわけですから、そのときそのときの”ベスト”を尽くす努力が「ここ一番」での力の発揮に繋がっていくものと考えます。

試練に対してきちんと「心を整え」、それぞれに「きちんと」挑戦していく姿勢を強化していけば、自ずと「ここ一番」での”実力”が高まって行くことは間違いないでしょう。








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先週、立て続けに永山の「しば盛」に行ってきました。
何気なく入った木曜には、10月までの限定ラーメン、ニボサンラーメンを頂くことが出来、思わずにっこり。


えぐみを一切感じさせない濃厚な煮干し系魚介スープは至高の味わい。秋刀魚の煮干しということろがまた惹かれるところ。


ほどよく焦げ目がつくまで炙った野菜がとても良く合います。大満足のランチとなりました。


日曜日には、夜限定の「豚ちゃんラーメン」をいただきに再びご訪問。ここのグランドメニューである軟骨ラーメンをよりわかりやすく濃厚にした味です。

濃厚といっても、丁寧に出汁をとっ
てある豚骨スープは、疲れている胃腸にも優しい感じの醤油豚骨に仕上がっています。
家系の味を丁寧につくったらこうなる、という感じの味は、かなり好みです。やはりかなりの満足感を持って店を出ることが出来ました。

レギュラーメニューをきちんと出した上で、アイデアに溢れる限定ラーメンを出すこの店は、やはり頻繁に通いたくなる「近場のお気に入り」の1つといえます。

それでは!