2013年10月15日火曜日

ME WISE MAGIC

こんばんは

WK3となりました。
今週も、先週同様、「大切なもの」を確認し、確固たるベースを作っていくための作業を繰り返しています。


スプリントチームについても、その方向性は同じで、実際Head Coachも、すっごく熱い指導を展開しています。

僕は、いろいろなことを教えていきたいとは思っていますが、教える順序や時期にこだわりがあり、まぁ、何というか我慢しながらというか、焦らずにプログラムを作り、コーチングをしていこうと思っています。

このようなわけで、今は、一見重要ではない(結果と直結しないようなこと)が、とっても重要であると考えていることを「教えて」います。

結果、Marauderたちからすれば、いろいろなことを「知る」ことになります。
最近、この「知る」ということに関して、「なるほど」と思うコラムをネット上で目にしました。

「いい話を聞いた」「いい本を読んだ」「いい映画を観た」などただそれだけでそのことを自分の行動に落とし込まない知識をいくら積み重ねてもなんの役にも立たないと思う。
ただむやみに本を呼んでもそのことを自分で考えなくては本物にはならない。

「知る」は単に「見た」「触れた」というだけで一瞬は頭に入ってもすぐに消えてしまう可能性があるが、「識る」は頭に納められ、培うものである。

自分の生き方、考え方、性格、経験に応じて自分なりにその知識を吸収していってはじめて本物になっていく


「学びて思わざればすなわち暗し」(論語)



「知る」と「識る」は違う(佐々木常夫オフィシャルwebサイトより)


Marauderたちは、泳ぎのこと、トレーニングのこと、身体のこと、ひいては自分のことを、どれだけ「識っている」自信がありますか?

今、教わっていることのなかで、【本物】になれるよう、”努力”していることは、どれだけありますか?

どこかが痛くなった。
そのための対処法を訊きに来た。その答えを訊きにくるだけでは、たぶん不十分。
対処法を実践してみるのは当たり前として、「そうならないための対処法」の大切さまでもを訊きだし、実際に実践していくというレベルまで誘うことが出来なければ、「識る」というレベルに達さないでしょうし、問題解決には至らないでしょう。

泳ぎのことを教わった。
その時に、「なるほど!」ということで理解するだけでは、当然不十分。
その時の”思い”を忘れず、それをヒントとするトレーニング時の”意識改革”を行い、その意識を常に保ち続けるよう”努力”し続け、何らかの”結果”を得なければ、「識る」ことは出来ないといえるかもしれません。


今、「基礎的なこと」をコーチングしているなかで、「あれ?、去年よりも、絶対上手くなっているよな...」と思わしてくれる動きであったり、泳ぎであったりを披露してくれるのは、大概は「成功者」たちです。

既に昨シーズン詳細に解説し、教えてきたことを長い月日をかけて忘れずに実践し、自分の技術としてとりこみ、パフォーマンスの改善に漕ぎ着けた者もいました。
そういった者たちは、まさに【知る】だけではなく、【識る】努力を重ね、自分の能力の改善の機会にまで落としこんでいくことに成功した、「アスリートとしての識者」といえるのかもしれません。

肩甲骨の動きの適正化や手先の入水時の意識改革による、リカバリー技術の(無意識レベルでの)改善、手足(+呼吸)のタイミングの適正化、膝関節を曲げすぎないキックの技術の改善などなど、あまり焦点をあてたことがないような事項について改善がみられた者が、やはり良い結果を残していると、僕は考えています(「そのこと」だけが理由になる場合もあれば、「そのこと」をきっかけに他の技術の改善もみられたケースもあります)。

タイミングやリカバリー技術の改善については、レース時に意識してはパフォーマンスがかえって落ちる事項であると思いますし、そもそもこれらは「無意識レベル」での運動能力ですから、「癖づける」レベルに達するまで、しつこくしつこく、意識し続ける必要があります。

きっかけとなるような原理、原則、知識などは、出来る限り伝えていきます。あとは、改善すべき焦点が絞られたことに対し、どれだけこだわりをもって取り組み続けることができるのか...


自分自身を”改革”出来ることが、どれだけ素晴らしいことで、どれだけ「気持良い」ことなのか...
Marauderのみんなには、ぜひとも、自ら考え、試し、努力できる「識者」を目指してほしいと思います。

それでは!!!

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