WK7が終わりました。
今週は、僕が担当している選手たちについては”Adaptation”だったため、量的にトレーニングをこなすということではなく、水中映像撮影を行ったり(その解説は、これから...)、教育講座としてのレクチャーを行ったり、【今週だから出来る!】ことに勤しみました。
"陸トレ系”についても、ストレングストレーニング、ドライランドトレーニングの何れも、”MAX測定”を行い、その中で気分転換をしてもらうと共に(通常のトレーニングよりもラクであることは確かですから...)、”測るべきものはしっかりと”測り、今後に活かすようにしました。
レクチャーについては、「水泳選手特有の傷害・障害を防ぐ」ということをテーマにした本格的な講義を行いました。”いわゆる水泳肩と腰痛の発症メカニズムと、スイマーが考えるべき予防策と泳ぎのコツ”に関するお話ですね。
僕自身は、かつて、「最高効率の泳ぎ」を追求していった過程で、極めて甚大な[肩の傷害]を負わせてしまったことがありました(しかも、2名も)。
「1人目」(は軽症だった)が出た後に、その原因について検討し、対策を講じていったのですが、それが「中途半端」であったため、「2人目」(が重症となった)を出してしまったことは、一生忘れることが出来ません。
また、DRYやストレングストレーニングのプログラムを処方しているなかで、どちらかというと「パワー重視」でプログラムを考えていた頃に、泳ぐことが出来なくなるくらい重度の腰痛に至らしめたこともあり、その防止のための方策を自分なりに「深く」考えるようになりました。
こうした”苦い経験”は、僕自身が創り上げてきたトレーニングのスタイルそのものにも変化が起こるほど、対策・予防に関する取り組みを本格化させる結果を招来したので、今現在としては良いのですが、やはり忘れることが出来ない汚点といえます。
トレーニングプログラムと技術指導が、数年前に比べて『改善された』と僕は思っていたので、今シーズンについては、本格的にレクチャーをするつもりはありませんでした。
しかし、現時点でそういった傷害を抱えそうな気配がする、「予備軍」がスプリンターたちに出現しつつあったこと、さらには、最近読んだ”腰痛関係の書籍”に、『五輪代表としてオリンピックに行ったのに、腰痛が原因で棄権をした』という悪い例が示されていたこと(当該選手は、中大OG)が、こうしたレクチャーを「きちんと」行うモチベーションになりました。
強くなりたい気持ちは凄く強いのに、頑張る心づもりで今シーズンに臨んできたのに、「痛くて泳げない!」ことほど、哀しいことはありません。
トレーニングによって故障するという悲劇を、二度と出さない!という気持ちをもって、木曜の午後は話をしたつもりです。
ひとりでも多くのMarauderに、理解を深めて欲しいと願っています。
ちなみに、肩については、こんなドリルワークを数多く、出来る限り丁寧に行ってもらいっています。あまり綺麗にアップロードできませんでしたが(Y.TUBEの限界...)、リカバリーから入水、そしてそこからキャッチに至るまでの技術の適正化については、相当気を配っているつもりです。
来週から始まる、”泳ぎ込み”に向けて、”準備”をしっかりしておきましょう!
それでは
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