Laloma高所合宿のすべてのトレーニングプログラが無事「完了」となりました。
最終ステージでは、昨日にDIST / MD1 / BRのメインが、そして本日最終日には,SPたちのメインが行われました。
タイムトライアル形式で行う"THE RACE"タイプで行う者もいれば、ブロークンタイプで行う者もおり、やり方は”それぞれ”でしたが、共通して、「レースに活かす」ことを念頭においた実践形式のトレーニングとして、Marauderたちは真摯に取り組んでいました。
本合宿では、このような”超実践的”トレーニング時において、水上および水中からの撮影を行い、即座にフィードバックを行うことが出来ました。
結果、真に『身になる』トレーニングに取り組めた選手も多かったのではないでしょうか。
上達・改善には、フィードバックは極めて有効です。
ところが、確認するだけで、『そこから何かを考え、"試す”』というところまで出来るチャンスは、意外にも少ないものです。
人から指摘を受けたとき、
①何となく聞き流す人、
②しっかりと聞いているが、特に書き残すなどの『覚える努力』をしない人、
③言われたことのうち、重要だと思える点や気づいたことを書き残す人、
④気づいたことを忘れないようにするだけではなく、それをヒントに、「直ちに」”改善のためのチャレンジ”をする人
に分けられると思います。
①は、ほぼ聞いていないに等しく、チャンスをモノに出来ない。
②は、言われたことを、その時にただ「覚えた」だけ(いつか忘れる)。
③は、多くの場合、書き残すということに満足してしまい、それを活かすことがない。
やはり、④の立場にたって、未来に向け、自分を進化させることが重要でしょう。
この合宿では、映像をみたあと、さらに自分なりに工夫する時間をとりやすかったので、フィードバック効果は高かったようにも思います。
この点、Marauderたちが本合宿に特別参加していた、我らがOBの河本耕平選手から学べる点はとても多かったと考えます。
Marauderたちは、耕平が泳いでいるとき、水中からしっかりとそのテクニックを見て、何らかのヒントを得ていたようです。
何よりも、水泳に取り組む姿勢について、感心することが多かったのではないでしょうか。
卒業して12年(!)経つ今でも、自己の泳ぎに対する『追求』は目を見張るものがあります。
泳ぎを進化させるためにはどのような技術が必要か、ということについて、Head Coachのところばかりではなく、僕にも意見を求めてくるあたりの”柔軟性”は素晴らしいと感じました。
そして、これらのディスカッションからすぐに新しい技術を試そうとするその姿勢も素晴らしい。
昨晩も、本日のトライアルの前に、Head Coachと泳ぎの『振り返り』をしていました。
そして、本日のトライアル時には、それを自分の技術として昇華させ、進化のための”チャンス”を掴んだようでした。
日常のトレーニングにおいても、進化を遂げるためのヒントが実は散在しています。それを活かす行動、練習に繋げることが、『改善』のために重要だと思います。
残り3週間強というところに来ていますが、もしかしたら、まだまだ『気づき』のチャンスがあり、そこから『改善』あるいは”進化”する可能性があるかもしれません。
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あと6時間程度したら、Lalomaを発つことになります。
この合宿は、Lalomaの方々のホスタピリティに支えられ、充実したものとすることが出来たと思います。
特に、Nereidaさんには大変お世話になりました。
トレーニング環境の改善や、夜間トレーニング後の食事の充実化に尽力をしてくれた他、様々な場面で快く協力をしていただきました。
今回は、さらに栄養摂取状況の改善のため、昨年は敬遠していた料理にもチャレンジしましたが(マネージャーにはかなり協力してもらいました!)、その際にも、必要な調理器具を調達していただきました(カレー20人前は作れそうな大きな鍋をわざわざ購入し、それを貸していただくなど)。
最後の夜には、スペシャルドリンクを用意してくれたりと、その気配りには感心するばかりでした。
最後になりましたが、やはり”真の”チーム意識をもったチームメイトとトレーニングを行うのは、本当に良いことですね。
Marauderの強みは、やはり"メンバー・ケア・マインド”。
このメキシコでも、その”強み”を、再認識することが出来ました。
個別のトレーニングを行っていても、”チーム意識”を忘れない。
これこそが、真のチームワークだと、やはり思います。
さて...
あとは何事もなく、無事に帰国することに専念したいと思います。
それでは!!!