”鬼”のWK12に、遂に突入しました。
例年12,13週目は、1年で最も距離を泳ぐ週にあたります。
今年も当然の如く、戦慄の追い込みが開始された次第です。
新しいphaseとなった先週から、「泳ぎ主体」のトレーニングが本格化し出したのですが(土曜朝のメインは、”良い感じ!”で頑張れていました!)、今週からはさらに推し進められ、”鬼・本格化!に至ったという感じです。
入水時間を30分早め、今までドリルワーク中心だったワークアウトが、少しばかりインターバルトレーニング中心となっていった朝練。
明らかに筋グリコーゲンが枯渇し、何れ泳げなくなるでしょ、というくらい泳ぐ午後練...
これを木曜まで4日間、リカバリー日無しの”詰め込み型”で展開していきます。
皆には、「理屈を考えるな! とにかく乗り越えよう!」と言っているものの、僕の中ではきちんと整理された理論が、実はあります。
”歯を食いしばって”,集中して頑張り抜くことで得られる宝はいっぱいあると考えています。乗り切る工夫、ちょっとした配分、諦めない気持ち....アスリートしての英知を集結させて、今週全体に挑んでいって欲しいと思います!
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最近、「ジェイソン・ベッカー -不死身の天才ギタリスト-」というドキュメンタリー映画を見てきました。
これが、「人の心を動かす」ようなドキュメンタリーに仕上がっており、かなりインスパイアされました。
日々の絶え間ない努力と、家族のサポートにより、天才的な才能を獲得した稀代のギタリストが、徐々にステップアップしあとちょっとで”大スター”間違いなし!という状況を目前に、ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症してしまいます。
この神経難病は、「完全なる不治の病」とされており、発症から3~5年で亡くなるケースが多いようです。
ジェイソンも、あっという間に筋力を奪われ、筋細胞が萎縮し、ギターが弾けなくなるどころか、歩行も出来ず、ついには喋れなくなるという状態になってしまいました。
それでも、家族・友人・恋人のサポートを受けながら、生き続け、眼球運動しかできないにもかかわらず(もちろんしゃべれないし、呼吸も機械で維持している)、人とコミュニケーションをとれるようになったり、しまいには音楽の創作活動までしてしまうと言う”奇跡的”な偉業を成し遂げます(この映画をみて、アルバム”Perspective"がどのように作製されたのか、理解できました)。
夢を奪われた若者が、悔しさ・怒り・哀しさを発散する術も無く(動くことが出来ないわけですから)、創作意欲と不屈の闘志で超困難な状況を乗り越え、余命3~5年と言われてから、20年以上も生きて、皆に勇気を与え続けているということに、もの凄く感動しました。
彼も凄いけど、彼をサポートする家族や友人、元恋人たちが凄い。彼を愛し、彼の才能に惚れ込み、彼の才能を埋もれさせないように最大限の力を皆が注いでいく...
喋ることが出来ないジェイソンと、本当に心の通い合ったコミュニケーションをとる家族・友人たち。
そして、偉業を成し遂げていく。
もうこれは、凄まじくレベルの高い”チーム”だ。
動くことが出来ないジェイソンが、こんな美しい音楽を創り出すことが出来るなんて。
くだらないことで悩む時間が勿体ない。
実現したい、実現させたいというその強く,熱い”思い”があれば、不可能と思われるようなことも、成し遂げることが出来るのだな....
そんな思いにさせてくれた、凄くポジティブな映画でした。
今週金曜日まで、観ることが出来ます。
ロックファンに限らず、是非。
それでは!
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