2015年3月26日木曜日

HERE COMES THE VULTURES

こんばんは

LaLoma合宿から帰還して本隊と合流し、1週間が経ちました。

既にLaLoma合宿参加メンバーは、グアムに飛んでいます。

僕は、こちらに4日間ほど残り、本隊メンバーのコーチングに勤しみました。

少し見ないうちに、”おっ!”と思うような進化を示した者も居れば、本来の良さが少しだけ影を潜めてしまっているような者も居て、コーチングのやり甲斐がある1週間となりました。



 1ヶ月程度、実際に頑張っているところを見ないでいると、速く泳ぐための技術について理解し、トレーニングを重ねて行くなかで改善・微修正を繰り返して泳ぎを洗練させることに成功している選手が居る一方で、”教えてきたつもり”なだけで、あまり真意が伝わっていないケースがあることもよくわかりました。

ただ、もともと、「指示を受けないと泳げない」ようなスイマーを育てる気はなく、”自分で創り上げる力”を育むことを目指し、様々な取り組みをしてきましたし、その取り組んできた成果も残っているため、「ちょっとしたアドバイス」ですぐに改善するケースが多かったように感じました。

これが、もともと何の取り組みをみしてない選手であれば、もっと苦戦したと思いますし、何も変えられなかったかもしれません。

僕は再び合宿組に合流するために留守にしますが、皆の能力であれば、きっと良い方向へ自分自身を導くことが出来ると考えています。

”道標”はもちろん示しますが、それを基に、自分の感性と”勘”を最大限に活かして"仕上げて”いきましょう。


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グアムに向かうのを3日遅らせた結果、2014Marauderのリーダーたちの"旅立ちの日”に大学に行くことが出来ました。

式が終わった後に研究室を訪れ、贈り物をいただきました。
気の利かせ方が素晴らしいな、と思うプレゼントを頂いた次第です。


本当に嬉しかったです。
ありがとう!
これからの人生の方が当たり前のように長いし、いくつもの”やり甲斐”に出逢えると思います。


身体的に、現役時代よりキツいと思うことはないはずだから、水泳で鍛錬された、そして良きチーム作りで育まれた"気持ち”を武器に、立派な社会人になって下さい!


I wish you Well!!!

◎    ◎    ◎    ◎    ◎

帰国後に真っ先に向かった店は、おなじみ「口樂」。

大好きな極鯖そばをお願いすると、「今日は昔みたいな、特別な油で仕上げますね」と、煮干し感の強いラーメンを作ってくれました。
感動の一言。本当に美味しかった。


次の日には、立川「青樹」に行き、”塩油そば”を堪能。

油そばは醤油の方が良いな~という感想は抱いたものの、充分に楽しませてくれるここのラーメンも素晴らしい。

またしばらく、日本が世界に誇る食文化に触れることは出来ませんが、これらで充電できた分、しっかりとコーチングをしてきます!

あと、「アレ」の製作にも取りかからなきゃいけないし、多忙な合宿になると思います。

全てはMarauderたちのために。

それでは!!!



2015年3月17日火曜日

LaLoma ALTITUDE CAMP 2015; Final Stage

おはようございます。


メキシコLaloma高所トレーニング合宿、すべてのトレーニングプログラムを終えることが出来ました。

6thステージになると、天候が悪化し、これまでは見られなかった「本格的な雨」に見舞われました。

それと共に気温も低下し、この3日間は毎日10℃に満たない寒さとなり、一部のMarauderの体調に悪影響を及ぼしました。
日替わりで誰かが体調不良を訴えるという、これまでにはなかった反応を、Marauderたちが示しました(本日も....)。


もちろん、ほとんどのメンバーは寒さに負けることなく、しっかりとしたトレーニングを行うことが出来ています。

このステージでは、トレーニング的に”追い込む”ということはなく、適正なペースで泳ぐことを安定して実現出来るようにすることを主眼においたもので、所謂”ブロークン”を含む、”ペースワーク”が主体となりました。

最後の2日間は、スイムトレーニングとしては比較的イージーなものとし、”整える”ような感じにし、帰国の準備とした次第です。

最後のステージが、仮に全く練習出来なかったとしても、どちらかといえば5thステージまでの取り組みの方が重要だと考えていますし、そこまでのトレーニングを全員がきちんと出来ているので、あまり心配はしていません。


帰国後、適応期間を経てテーパー期に突入していくことになりますが、そこからが”最後の挑戦”になってきますので、ここから1週間ほどは、体調をより良い方向に持って行くことがより重要性を増していくことになります。







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様々な”変化”がある中、自分の心を如何に対応させるか...
高所合宿では、そんな能力がいつも以上に求められるのではないかと、今回改めて思いました。


気圧だけではなく、住環境や食事、時差、温度(今回はこれが厄介だった!)など、自分ではどうしようも出来ないまわりの”変化”に対し、いかに柔軟に対応出来るか...ひとりひとりが、そこを問われるような、意義深い合宿であったと考えます。

良好な体内の状態を維持するために、気持ち、摂取すべき食事やサプリ、着衣での対応、サウナや風呂の活用など、様々な工夫が必要となったわけです。

こうした目まぐるしい外環境の変化に対する耐性と柔軟性は、出来る限り高い方が良いに決まっています。

いつ何時でも「ブレない気持ち」を軸に、様々な変化に柔軟に対応できる、レベルの高い選手を目指し,これからも頑張って欲しいと思います!






今回の合宿では、ケアのみならず、コンディショニング法や身体の動かし方についてもたくさんのアイデアを選手に与え、かつ、マネージャー的な働きもしてくださった吉井純トレーナーが大活躍してくださいました!

ケアして、タイムとって、記録も出来るトレーナー....貴重な存在です!
ありがとうございました!!!

女子スタッフには、いつものお仕事に加え、買い出しに洗い物に食事の準備と、まさに合宿の土台となるたくさんの、そして重要な仕事をしてもらいました!


本当にお疲れさま、そしてありがとう!!!







もうすぐ出発です。
長い旅路を経て、”いつものところ”へ戻ります!

それでは!!!



2015年3月13日金曜日

LaLoma ALTITUDE CAMP 2015; 5th Stage

こんにちは

Laloma合宿の5thステージが完了しました。

ここでは、体力の限界に挑む!ということではなく、ペースづくりとレースを想定したトライアルの実施がメインになりました。
必然的に運動強度自体は高くなるため、身体への刺激も、そして負担も決して低くはなりません。

2日目の夜には、15秒程度の短いインターバルで行う全力の”ブロークンタイプ”のトレーニングを、そして4日目には”THE RACE”(所謂タイムトライアル)を敢行しました。

前ステージまでの高強度トレーニングにより疲弊した身体状態で、短い間隔で試合に挑むような感じのステージだったといえます。

”THE RACE"では、DISTの2人を除く全員で挑む機会となり、否応なしに盛り上がりました。

今回は、スプリント種目のみならず、200や400といった中距離でのチャレンジも交えて行われました。

もう既に完全に馴化していると
はいえ、「高所での全力」に対するちょっとした恐怖心を完全に拭えない状態でのチャレンジは、身体的にもメンタル的にも、通常では味わうことの出来ない刺激的ものになったはずです(もちろん、あくまでも全力で挑む、ということが前提になりますが...)。

中でも慎理の49.6、22.4という好記録や、鷹志の51.1、51.3という2本1秒台前半でまとめた快泳、さらには敬太の2:02.0(IM)などは、選手権での好記録を期待させてくれるものでした。

午後には、DISTの2人がRPにチャレンジしてくれました。

2人ともRPで!のハズだったのですが、なんと祐斗くんは、自らRPではなく、「1500のタイムトライアル」にチャレンジしたい!と言ってきました。

これにはさすがの僕もびっくり。

高所トレーニングも今年で14年目になりますが、これまでに他チームも含めて、高所で1500にチャレンジする選手をみたことがありませんでした。

そのチャレンジ精神、柔軟性、心意気にただただ感心するばかり。
無理だとか、無茶だとか言う前に、「やってみよう!」と考えるこの姿勢、見習いたいものです(僕自身も...)。

その結果は...
今度本人に会ったら訊いてみて下さい。

先輩である陽平も、後輩の意気込みをみて奮起したか、完成度の高い泳ぎで理想のペースを刻み、気を吐いてくれました。

久々に2人揃っての好練習となりました。



◆    ◆    ◆    ◆

昨日の夜の、DIST2人だけで行うRPのときに、頼んだわけでもないのに政樹がVIDEO撮りを志願してくれたり、これまた頼んだわけでもないのに彼ら2人を応援しに数人の選手がかけつけてくれ、一丸となって”ウォー”をやってくれるという、心温まるシーンを目の当たりにしました。

これぞ、メンバーケアマインド。
国内組でも、こうした”チーム力の源”となる「暖かさ」を見る機会が増えてきたという報告を受けています。

場所や時間が異なっていても、変わることのないMarauderのチーム力。
今年は、早い段階から培われているように感じて,とっても嬉しくなりました。

まだまだ厳しい日々が続いていきます。そんなときこそ心に余裕を持ち、チームメンバーに愛を注げるような1人1人であって欲しいと思います。


Laloma合宿は明日から最終ステージに突入します。

中大で頑張るみんなも、新潟で1人で頑張るつっつも、心を1つにして頑張っていきましょう!

それでは!!!

2015年3月8日日曜日

LaLoma ALTITUDE CAMP 2015; 4th Stage

こんにちは

Laloma高所合宿の4thステージが終了しました。

このステージでは、より強度の高いワークアウトを処方し、その中でレースペースを意識してもらう内容を多く設定しました。

連日のハードワークにより、動かしづらくなっている身体に鞭を打ち、何とか3日間を頑張り抜いた....という感じでした。

1日目に実施したLactate Testでは、ほとんどの者が前回に比して”進化”を果たしていることが確認できましたし、その直後に実施した"DIE HARD"では非常に良い頑張りを示してくれました。

3日目の午後に実施した"メイン”トレーニングについては、かなり苦しんだ者(泳ぎが作れなくて苦しんだ、という意味で...)もおりましたが、「何とかしてやろう!」という意気込みで乗り切ってくれました。

そのため、ハードな3日間を乗り切ったMD1たちは、「夜練」の後にご覧のような表情に。

この3日間でちょっとした「コツ」を覚え、良いペースで押し切ることが出来た者もおりましたし、全体としては良好な経過を辿っているといえます。



SPたちも、レーススーツを纏って挑む、”本番に直結するようなトレーニングが増えてきて、ますます活気が高まってきています!




☆     ☆     ☆     ☆


このステージでは、2回ほど「夜間練習」が入ったため、学生スタッフの活躍、そしてMIさんの助けを借りながら、ハードトレーニング期を支える夕食のおかずを作成しました。


初日は仕込みに1日以上かけたポークカレー。
そして3日目は生姜+鶏鍋。

特に前者は、50人前のカレーであったため、50個以上の玉葱を微塵切りにし、そこからいわゆる「あめたま」を作る作業に半日以上を要した大作になってしまいました。

右に移っている玉葱はそのごく一部。にんじん、トマト、にんにく、生姜、なすなどの野菜がとんでもない量入った特製カレーとなりました。

吉井純トレーナーにも手伝ってもらい完成したカレーは、選手に概ね評判でした。

10kg以上の鶏肉を1日かけて煮込んだ濃厚な鶏鍋も、Marauderの疲れ切った身体を癒すのに一役買ってくれたものと思います。


明日から、より実戦を意識した高強度のペースワークが展開される、5thステージに突入します。

国内組も同様のプログラムに入っていくことになりますので、
Marauder全員、一丸となって頑張っていきましょう!

それでは!!!

2015年3月4日水曜日

LaLoma ALTITUDE CAMP 2015; 3rd Stage

こんばんは

メキシコLaloma合宿、3rdステージが完了しました。

このステージから、いよいよ”強化”を主眼においたメインステージに突入しました。

いわゆる"メイン練習”が導入されるステージとなり、Marauderたちの眼差しもより真剣さを増してきました。


低圧低酸素に対する馴化がほぼ完全となった状態では、中等度の運動であっても、低圧低酸素環境ならではの”刺激”を受けやすい時期に入り、まさに”変化”をもたらしやすい時期となったため、どちらかというと量的な負荷をかけていきました。

普段の何気ない”アサレン”も、かなり刺激的になっているはずだし、それをやった後に行う午後のメインも、いつもよりもきつく感じたとことでしょう。

夕練というよりは”ヨルレン”という方が正しいといえる時間帯に繰り広げられた"メイン系トレーニング”では、いつもよりも熱い頑張りを展開し、平地環境を軽く上回る”頑張り”を示してくれた選手もみられました。

”高所”というちょっとした緊張感の中で頑張ること自体、メンタルを強くする要素があるわけですから、自分との”闘い”が熾烈になってきます。


もちろん、スプリンターたちも、こうした”高所独特の緊張感”の中、より高い負荷を鍛え上げた肉体にかけようと、果敢なチャレンジを繰り広げています。
逞しくなりつつあるわけです!

その”苦しさ”に負けてしまうような場面もみられましたが、何とか”それ”に立ち向かっていこうとする場面の方をより多く見ることが出来、嬉しく思っている次第です。

技術的な”弱点”や、メンタル的な弱さが露わにされるエクストリーミーな環境では、通常ではわかりづらい問題点を指摘してくれます。
”そこ”に対してどういったアプローチが出来るのか...
このあたりのことが、”進化”のためのカギを握っているのだと思います。

強化期はまだまだ始まったばかり。
今日から、4thステージに突入です!

国内組は、今まさに強化期の佳境に入ってきていると思います。
技術やコンディションの悪化を防ぎ、メンタルの乱れを整え、そこでしか得られない宝を見つけられるよう、頑張り続けて欲しいと思います。

それでは!!!