こちらメキシコでも、15時間遅れて、ようやく2016年を迎えることが出来ました!
昨日、12/31のトレーニングをもって、2015年のトレーニングが”締め”られました。
メキシコ高所合宿も半分を過ぎたことになりますが、今回はこの2nd Stageを振り返ってみたいと思います。
メキシコ高所合宿の2nd Stageの初日は、何とトレーニング参加者が3人という異常事態。
日本でも猛威をふるっていた胃腸炎に罹った者が、オフの日である25日から26日にかけて続出しました。
早い段階で異常を検出出来たことや、こちらのコーディネーターであるMariamonicaさんのご尽力で"アメージングドクター”に診ていただけたこともあり、27日にはほぼ全員トレーニングに復帰し、28日からは通常通りのトレーニングに合流することが出来ました。
28日は、ちょうどこちらに来てから1週間経過時にあたり、この日から”強化トレーニング”を開始することにしました。
この日の午後には、血中乳酸を指標にするコントロールテスト、La Check Testを実施しました。
このテストは、Sierra NevadaやLaLoma、Thredboでも実施している実績のある手法であり、特に今回の合宿メンバーの8割が去年のLaLomaでのテストを経験しているため、ちょっとした比較が可能となりました。
高所トレーニング開始後ほぼ同じタイミングで実施した今回のテストでは、標高がこちらの方が高いにもかかわらず、良好か同等という結果が得られました。
日々行っているヘモグロビン濃度の測定値や、体重の推移からみても、ほとんどのメンバーが”強化トレーニング”実施可能という判断を下すことが出来た次第です。
29日からは、Club Casablanca Sateliteに場所を移動し、心機一転でチーム全体として強化トレーニングに挑むことになりました。
そして昨日、30日には、全てのグループがMain Workoutに挑みました。
26日に体調を崩すことなくトレーニングを行うことが出来た陽平と壱基のみ、皆がテストの時にメインを既にやっていますので、彼らを除いたほとんどのメンバーはこの日が初のメインと相成りました。
何れのグループも、その専門種目のレーススピードで繰り返し追い込むという、専門性の高いトレーニングを行いました。
「高所だから」というちょっとした怖さと闘いながらも、自分が目標とする泳ぎ、目標とするタイムで頑張り続け、しっかりと追い込むことが出来たと思います。
いや、それにしてもみんな、本当に良いトレーニングをしてくれました!
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新しい年を迎えました。
Marauderたちは、どんな決意を胸に秘めて、新たな年に挑んで行くのでしょうか。
目標が定まっているアスリートにとっての決意とは、「覚悟を決める」ということに言い換えることが出来るでしょう。
いったいどれだけのアスリートが、「覚悟を決めて」挑んでいるのでしょうか?
高い目標を掲げて精進している者であるほど、要所要所で、様々な選択を強いられます。
やるか、やらないか。
頑張るか、頑張らないか。
進むか、止まるか、あるいは退くか。
続けるか、やめちゃうか。
どちらが”良い”結果をもたらすことになるのか。
その時にはわからないことも多いとは思いますし、その時の状況次第で正しい答えも変わってくるでしょう。
迷いながらも、「覚悟を決めて」どちらを選択するか決めることが出来れば、その行動は、その人にとって間違いにはならないかもしれません。
その結果が、凄く良くても、平凡でも、あるいは良くなかったとしても、「覚悟を決めて」進んだ道であれば、「次に繋がる」道が見えてくることでしょう。
そのためには、良い自分・良い状況だけではなく、ネガティブな要素も含め、その現状や結果を全て「受け入れる」ことが大切。
受け入れた上で、気持ちを楽にして忘れる...ではだめで、「受け入れる」の根底には「諦めない気持ち」が根付いていなければいけないと考えます。
「受け入れ」と「諦めない気持ち」...
意味合い的に、何となく矛盾するようにも思えますが、本当に大切な2つの考え方。
弱い自分を受け入れつつも、その器の中で頑張り抜くこと。
高い"センス”を持っていない自分を認めつつも、チャンピオンになることを諦めないこと。
緊張しやすい自分を受け入れたうえで、諦めずに”工夫”して大舞台に臨むこと。
弱っている自分を認めつつも、その時出来る努力は怠らず、チャンスがやってきた時にはすぐにそこに気づくようにアンテナを張っておくこと。
出来ていないことや、その時の自分に無いものと闘おうとしても、良い結果に繋がる筈はないでしょう。
「受け入れる」からこそ、光り輝く道が見えてくる。
Marauderたちには、そんな心境で、常に軸をぶらさずに目標に向かって欲しいと願っています。
2016年は、オリンピックイヤーであると同時に、Marauderたちにとっても"奪還”を諦めずに目指すために重要な年になります。
また、オリンピックイヤーは、勝敗の上では、大量の”敗者”が生み出される年です。
本当に「覚悟を決めた」者たちの中で、心技体全てが高いレベルで”整った”者だけが勝者となり、最終ステージに上がることになるわけです。
そう、だからこそ、Marauderたちには、真に「覚悟を決めて」挑み、自分自身を理解し、受け入れ、最後の最後まで諦めずに挑み続ける年にして欲しいと願っています。
僕自身も、”弱さ”をきちんと「」受け入れ、その中で出来る、”僕だから出来ること”に磨きをかけて、目標に向かって行きます。
諦めることなく。
本年もよろしくお願いいたします!
それでは!!!
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