2012年3月14日水曜日

SAY GOODBYE TO "THREDBO"


こんばんは


THREDBO合宿の第4ステージの9割が終了し、残り1日となりました。
昨日は、DIST、MD1がBROKEN形式のメインワークアウトを、そして本日、SPたちがレース形式のメインを行いました。


3週間に及ぶ準高所合宿の“締め”として臨んだメインでしたが、それぞれがしっかりと自立し、“プロ意識”を持って,まさに実際のレース同様の取り組みをしているところは「さすが」といったところです。
順調に上がって来ている選手がみられる一方で、これまでの頑張りが疲労という形で現れ、結果、望むような記録で泳げなかった者もいました。


あんまり良くなかったな、あるいはどんなに悪いときでも、「次にチャンスを残す」ように終われるかが、極めて大切になってくると思います。
未来の自分にチャンスを残せたのであれば、「良いトレーニング」といっても良いのではないでしょうか。だからこそ、プロ意識を持って準備をし、責任もってとりくみ、「その瞬間」に集中し、最後の瞬間まで諦めないということを、きっちりとやり通して欲しいと思います。


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合宿中盤からは、Marauderたちの”スピーチ“が繰り広げられました。
ひとりひとり、チームメートの気持を上げるべく、心をこめて話をしてくれました。いろいろな言葉があったなかで、僕の印象に特に残ったのは...、
劇的かつ凄まじい“宣言”をしてくれた愛ある最年長Marauderのスピーチと、「同じ実力があったとして、拮抗する勝負を制するのは、その彼を支援・応援してくれる人が多い選手だ」という名言です(表現は少し違いますが)。
後者については、実に深い意味・意義があると、僕はとらえました。


「強い者が勝つ」、ということに表された【強さ】とは一体何なのか?
どんな大舞台であろうと結果を出す、人が期待しているとおり、あるいはそれ以上の結果を出せる者を【強い】と表現するのかもしれません。
そういった選手のすべてをみているわけでもなく、心の内側をのぞいたわけでもないですが、当たり前のように「自立」しているし、プロ意識を持っているし、自分の考えを持ち、頑固なまでにそれを貫き通すイメージはあります。実際、成功するための努力の仕方を知っているし、その努力の仕方は半端ないだろうし、甘い考えを徹底的に排し、野心に近い目標を抱き、自分を押し通すという考え方がないと、真の大舞台で期待以上の結果を出せる、“強い選手”にはなれないと考えます。


でも、この合宿のスピーチで、OB Marauderたちが述べていたように、本当に「強い者」であれば、【自分に自信がある】わけで、その結果、まわりにも優しくできるようになるし、【自分に余裕】も出来てきて、視野が広くなるとともに、自分のことをサポートしてくれる人たちのありがたさがわかり、それが言動の随所に滲みでてくるのだと、僕は思っています。


そう考えていくと、【真に強い者】には、やはり支援・応援してくれる人が多くついてくるのだと考えます。強くなりたいから、強いフリをしても「余裕」なんか出来ないでしょうし、そんな人を心から支援しようなんて思わないでしょう。
【好かれよう】として、あるいは【支援されよう】として、表面上だけうまく取り繕っても、 いつの日か、「バレて」しまうことでしょう。 まわりの状況、他の人の気持ちを考えず、ただひたすらに【強さ】のみを追求していては、余裕など生まれないし、視野も狭くなり、結果、応援したいと思う気持を持つ人も少なくなってしまうのではないでしょうか。


万人に愛されるような人間になれ!、などと言う気はありませんが、自分がその時取り組むべき課題に対して真摯に取り組み、自分が辛い時でも”メンバー・ケア・マインド“精神を忘れず(良い時は,誰だって良い人になれる!)、互いに頑張りあえる状況を作り出そうと努めることに対しては、拘りを持って欲しいと願います。そうした努力の結果、「強い選手」になっていくのだろうし、ひいては強い人間性を育むことに繋がるのだと、僕は信じています。


こうした背景のなか、この話の冒頭に示したエピソードに立ち返ってみると、その“彼”に【真の】支援者が増えていたのならば、その“彼”は辛い状況になっても成功に向かって邁進できる【強さ】を身につけている可能性が高いわけですから、「最終的に勝利する」可能性も高いと考えます。
優しいからとか、人あたりが良いからとか、そういったことももちろん大切なのですが、そうした理由のみで支援者を増やすのではなく、まわりの人を惹きつけてやまない、真の「強さ」を、日々の努力で勝ち取って欲しいと願います。Marauderたちなら可能だと、僕は信じたいです。

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さて、先ほど、最後のミーティングを終え(”栄養レクチャー#2”を展開!)、ほぼ全てのプログラムを完了させました。
明日、午前中に最後のトレーニングを行ったあと、帰国の途につきます。
THREDBOのみなさん、本当にありがとうございました。
おかげさまで、今年も、素晴らしい合宿になりました。


それでは!!!

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