こんばんは
2000年シドニー五輪のShinya以来、男子中大現役選手のオリンピアンが誕生しました。
先ずは、Chiaki、本当におめでとう。
心から水泳を愛し、熱意あるトレーニング姿勢を貫き、飽くなき向上心を持ち、そして何よりも、”感謝の気持ち”をきちんと持てる選手が、自分よりもはるかに大きい選手、強い選手たちを倒し、見事に4位に食い込んだこと、心から祝福します。そして、そんな選手をコーチング出来たこと、誇りに思います。
今年のスローガンである、"Triump Over"という言葉は、僕にとっても最高のスローガンであり、4年間の試練を乗り越え、ロンドンオリンピックの代表選手を、”あの種目”で勝ち取ることができたことが、先ずは本当に嬉しいです。
僕が、Chiakiを”五輪”へ!と夢見たのは、彼が入学してきた直後、5月くらいからでした。そして、それが具体的な目標に替わったのが、昨年の”あの”8継の魂の泳ぎをみたそのときからでした。
あの泳ぎがあったからこそ、自由形リレー合宿に”補欠”で参加することが出来たわけですし、その合宿に参加できたからこそ、「大いなる意識改革」がもたらされたました。そして、”それ”を受けた僕も、彼に対するコーチングに、そしてコーチングそのものにこれまでで最大といっても良いくらいの”力”を注ぐことができました。
思い起こせば4年前、今回と全く同じ種目で、同様のシチュエーションでのチャレンジに挑む機会を得ました。
そのときは、忘れもしない、0.08秒という僅差に涙をのみました。
そして、多方面から責任を感じた上で、4年後には、必ず五輪に連れて行ってやろう、そう、心の中で誓いました。
2年前のシーズンで、その誓いは脆くも崩れ去り、いくつかの問題を抱えることになったのですが、Chiakiに出会い、そして彼をコーチングすることで、僕のコーチングも再出発に近い色合いを呈し始めましたし、途方もない”チャレンジ”の機会を得ることができました。
上背がなく、手足も小さい、筋力があるわけでもなければ、持久力に富むわけでもない。上背部はすぐに張ってしまい、うまいポイントで水を捉えられなくなる事はしょっちゅうあったため、トレーニングも決して強くない。
そのため、彼を「オリンピアンに!」と夢見ることはあっても、その実現を2年で達成するためには、当時かなり高いレベルに達していた男子200m自由形のなかでのチャレンジであったため、相当過酷な道が待ち受けているな、と感じました。正直、何度も「こりゃ、厳しいな...」と思うことがありました。
ただ、4年前に指導していた”彼”と、技術特性が良く似ていたため、Chiakiの良さを引き出すのは、僕にとっては難しいことではありませんでしたし(身体的に恵まれていないことや、素直に僕を信じ切ってくれていたことも、良く似ていました)、僕のプログラムが、
そして、僕の”テーパリング”がもの凄く「はまる」選手でした。
水泳選手として、もっとも興味深く、かつやり甲斐のあるものだと思っている”テーパリング”から”レースに向けた”Self Produce”の部分を、僕は凄く重視していますし、その能力を如何にして伸ばすかと言うことに心を砕いていますが、Chiakiが、その能力を昨シーズンで飛躍的に高めたことが大きかった。
そのため、”最終局面”での苦労は全くなく、僕もChiakiも、心に余裕を持って決勝に臨むことが出来たように思います。彼も僕も、最後まで、チャレンジする気持と、”そうすること”の出来る幸せを心から感じていたからだと、強く感じています。
4年越しの”思い”と、2年間の苦悩が、すべて報われました。
去年のインカレの8継後のように、号泣することはなかったですが、そんな思いもあってか、これまでで一番の達成感を感じることが出来ました。
当然、闘いはまだまだこれからです。僕個人が、未だ実現できていない、より大きな目標に向かって、残りの4日間も、全力でチャレンジしていきたいと思います。
あ、あと、この大会に向けて製作した、Motivational Videoをアップロードしておきました。そのエンドロールは、PVとしても機能するかなと思い、そちらもアップしております。
右上に貼り付けておきましたので、是非。
これにより、"Triumph Over"の意味を知ることも出来ますよ!
それでは!!!
ps.本日のレース後、すぐに祝福してくれたコーチの方々、OBたち、本当にありがとうございました!!!
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