2012年6月5日火曜日

REASON TO BE

こんにちは。


36週目、day1が終了しました。


adaptationを経て、再び始まった”泳ぎ込み”の1日目、その午後には今シーズン5回目であり、最後となるLactate Curve Testを実施しました。


”泳ぎ込み軍団”は、その期間のトレーニングによりどのような泳力変化が起きたか、そして”テーパー軍団”は、ピーキングを行った後の泳力がどのようなものであるか、それぞれチェックするために行いました。


ざっくりと結果を眺めると、泳ぎ込み軍団の方は、以下のような4つのタイプに分類できました。
 ①【良好】 「泳ぎ込み」の成果が、血中乳酸ー泳速度曲線の下方シフトに表れた者たちであり、ラスト(最大努力泳)の結果もベスト(テスト時の)かそれと同等のタイムで泳ぐという、「理想的変化」を示したタイプ。
 ②【まぁまぁ】 BLUE以下の強度(4mM以下)の泳力・泳効率は良好であったが、ラストの泳ぎ、つまり「頑張る時」の泳ぎが崩れてしまった者。泳ぎ込みの疲れや、先週にadaptationを入れたことにより、むしろ調子が崩れた者などがここに入るのかと思います。
 ③【イマイチ】 ②に似ているけれど、ラストだけ、飛び抜けて悪かった者。「何らかの原因」により、頑張りきれなかった(血中乳酸も低く、タイムも遅い)タイプですね。「踏ん張る」ところで耐える体力・精神力がない、頑張れるような体調にない、気持ちが充実していない、など、簡単に説明できない事情がありそうなのですが、選手からは「頑張れなかった」、とか「力が入らなかった」といったコメントをテスト後に聞くことができます。
 ④【問題アリ?】 血中乳酸ー泳速度曲線が全体的に上側にシフトしており、泳ぎの効率が著しく低下していることが露わになった者。楽に泳ぐところで楽に泳げず、頑張っても遅い、という状態。疲れ・筋の張り等により、良い泳ぎが出来ない⇒それが、「より疲れる泳ぎ」に繋がってしまう、という悪循環のような状態でカーブテストをこなした者、と解釈しています。


1本だけではなく、3本のコントロール泳と1本の最大努力泳で構成される”カーブテスト”から導き出されるグラフの変化をみることで、様々な可能性を追求できるカーブテストですが、その選手の血中乳酸濃度のピーク値、さらには種目特性や体力特性に応じた血中乳酸濃度の変化を把握していないと、的確な判断が難しいところではあります。僕なりの解釈では、”泳ぎ込み軍団”においては、①と②が2/3程度(12名),③と④が1/3程度(4名)みられました。後者については、原因を見極め、それなりの「対策」を施して行く必要がありそうですね。


他方、テーパー軍団についてみると、それぞれ半数程度の割合で分布しているようでした。
 ①【良好】および②【まぁまぁ】、すなわちテーパリングにより、体調・泳ぎの効率が改善された状態でカーブテストに臨めた者たち(6名)は、これらにより「泳力が上がった」という結果を示すことが出来ているようでしたが、半数程度の者(7名)は、③【イマイチ】あるいは④【問題アリ?】の部類に入ってしまう結果となりました。これが、体調の問題なのか、技術的な崩れに因るモノなのか、はたまた根本的な「泳力不足」に因るものかは、精査する必要がありそうですね。わざと効率の悪い泳ぎをしようとする者なんて、居ないわけですから。


様々な事情・状況・体調が交錯し、もたらされるカーブテストの結果の中で、V4(血中乳酸濃度4mMに相当する泳速度)もラストのタイムも「大幅に」ベストを更新したのがこの2人。テーパー組のTakumiと泳ぎ込み組のK-suke。




泳ぎ込みも始まった(再開された)ばかりです。
5月までに展開された「基礎的な泳ぎ込み」から、今度は「発展的・応用的な泳ぎ込み」に移行していきます。
良かった者も、課題が残った者も、今後に活かす「工夫と努力」をしていきましょう... 大学生らしく!


それでは!!!

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