2011年12月18日日曜日

PICTURES AT ELEVEN

こんばんは


インターグアム合宿、順調に進んでおります。
五輪のシーズンにインター合宿、どのチームもかなり高水準の”泳ぎ込み”を行っており、本当に感心します。


我がMarauderたちも、「それなり」に頑張っています。


DISTチャレンジャー、Yoheiは、今日まででトータル94000mのVolume Workを黙々とこなしてきました。毎日繰り広げられる"メイン”の影響により、常に”限界”近くをさまよいながら、何とか前進し続けています。
メインだけの距離で、平均6000mとなる、気が遠くなるようなトレーニングを重ねながらも、「自分に足りない何か」を見つける努力をするなど、かなり積極的にやっています(変わったね!)。
はっきり言って、かなり「やばい」状態にあるにもかかわらず、今日などは合宿中一番良い泳ぎをすることに成功しました。
限界近くの状態にあっても、諦めずに取り組めば、より強い自分に出会えることが可能になること、ちょっとずつ学んでいっていることと思います。


一方、Marauderが誇るトップスプリンターの2人も、”強化合宿”ならではの取り組みに勤しんでもらっています。彼らもYOHEI同様、「ほぼ毎日がメイン」という取り組みを行っています。
いわゆる”メイン”や、ブルピン(僕流の、だから、そこそこきついと思います)+HURRICANEの日を設定したほか、今日は興味深いWorkoutにチャレンジしてもらいました。
その結果が、極めて興味深いものだったので、紹介します。


単純にいえば、Swim-powトレーニング、いわゆるCNPTの日だったのですが、今日は1回トレーニングとする代わり、僕が考える理想のSwim-powトレーニングにチャレンジしてもらいました。
まず、トータルのトレーニング時間が4時間というもの。これだけで、「いつも」とは違うことが理解出来るかと思います。
朝イチにまずは30分程度のストレッチを。その後、集中力を高めてプライオメトリクス系トレーニング(ドロップジャンプ系と、MBスローを中心にプログラムを組んでいます)に取り組む。それも、「泳ぎのイメージ」を伴いながら。そして、そのDRYにより”スイッチが入った”状態にある身体を活かし、CNPTに取り組む。しかも、すべて全力で。あと、たぶん、いつもみんながやっているやつよりは相当きついと思います(Resisted Workの量が違う)。
これだけで、”ヘロヘロ”の状態になっているのに(この感覚は、”真の”スプリンターが全力で取り組まないとわからないかもしれない)、さらに1500m程度のBLUE系を行う。しかもこのBLUEは、DRY⇒CNPTで高まった状態にある”泳ぎ”で取り組むことを念頭におき、面積の大きいパドルやフィンをつけて、通常よりも出力を高めた状態で行わせています。このセットの最後に配置した5x100m ABS BLUE(ビッグパドル+ハーフフィンをつけておこなう)では、Shinriで55秒平均、Masafumiで56秒平均で泳いでいました(長水ですからね...)。


パワーであれば、パワーだけで完結してしまうトレーニングしか経験したことのないMarauderは、この「パワー系トレーニング」という領域に関して言えば、”井の中の蛙”状態に陥っているかもしれません。
上記のような感じで、時間をかけて、要所要所を集中して取り組んでも、高いクオリティでこなすことが出来ることを、Marauderのトップスプリンター2人はいとも簡単に証明してくれました。


そういえば、このパワー系の取り組みに関し、いみじくも、Masafumiが言っていました。
「中大では、”CNPT”の日は喜んでいる選手が多い。僕には理解できません」と。
パワー系のトレーニングがどれだけ大切で、全力で取り組めばどれだけ「きつい」ものであるか、理解しているベテランの言葉には重みがあります。すなわち、パワー系のトレーニングは、全力で取り組むのが絶対条件なのに、そうしていない選手が居るという含みがあるわけです。
短時間に"出し切る”ように頑張ることが苦手な選手も中には居るとは思いますが、手足が痺れるくらい、パワーに取り組んでいる選手がどれだけ居るのか、疑問が残ることは確かです。


本来ならば、もっともっとやれるはずなのに、何となく勝手に自分の枠を狭めてしまっている可能性があるのかもしれません。


今日の取り組みに対し、「あれくらいのクオリティで、これだけのWorkoutをこなせば、1回練習でも良いよね...」と言ってくれたコーチも居ました。僕もそう思いました。


寒い中で頑張り続けている、Marauderたちも、こちらに負けないくらいの気持で、この”大切な時期”をもっとアグレッシブに乗り越えていって欲しいと思います。


★    ★    ★    ★    ★    ★

Marauderたちは、11週目は本当に大変だったと思います。
僕は心から感謝しています。
この大変な時期に、インター組3人に専門的なトレーニングを課し、彼らをコーチング出来ることを。


チームがしっかりしているから、リーダーたちがしっかりしているから、1年で一番の”泳ぎ込み”の週をあけることができました。
学生スタッフたちが時間を惜しまずMarauderたちの力になってくれるから、安心して留守を任せることができました。
そして、選手ひとりひとりが高い意識を持っていて、短期間であれば、Workoutだけを残していっても、きっちりと取り組んでいると信じることのできる、「良い奴ら」だから、安心してこちらのコーチングに勤しむことが出来ました。
そんな、Marauderでコーチが出来ることに感謝しながら、残りの2日間、頑張りたいと思います。


合宿中、愛読紙BURRN!を読んでいて、「人生の99%は、ただ"そこにいる”だけのことなんだ。だからこそ、"運命には(自ら)参加しなければなないんだ。」という格言めいた発言を目にしました。
一見,その真意はわかりづらいようにも思いますが、非常に重要なことを言っているようにも思えました。


"今このとき”を大切にトレーニングに参加している選手はどれだけいるでしょう。
きついとき、視野は狭くなりがりですが、ライバルたちは、皆の想像を超える,遙かに凄いことにチャレンジしている...かもしれません。だからこそ、「そこ」にあるworkoutをただ「こなす」だけではなく、自分から積極的に取り組んでいくことが大切になるし、その差がパフォーマンスの改善に大きな影響を及ぼすのだということ、早い段階で理解して欲しいと願います。


きついからこそのチャンス、活かすべく,頑張っていきましょう!


それでは!!!





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