2012年11月11日日曜日

MOUNTAIN TOP

こんばんは

WK6を完遂させました。本日日曜日に、DIST・MD1たちは、”激動の週末”を終えたばかりです。このことに関するレポートを詳細にしていきたいと思いますので、久方ぶりに、「めっちゃ長い」ブログ記事になりますが、最後までおつきあい下さい!

まずは一昨日金曜日、午前中にはバイクトレーニング(Route3)+GREEN系スイムを、午後には"Total Endurance”にチャレンジしてもらいました。

明らかに”陸トレ”の負荷が高いこの時期、”良い泳ぎ”で”良いタイム”を求めること、相当大変なのですが、少なくとも前者だけは守ってもらうよう、コーチングし、声を出し続けました。後者の方にこだわりすぎると、おそらく”目指す泳ぎ”の実現が困難になるでしょうから。昨日は特に、木曜日のストレングストレーニングの刺激が強く残り、苦労しているメンバーが数名おりました。

明けた土曜日は、三度ストレングストレーニングに精を出してもらう日として、頑張ってもらった次第です。


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そして....本日日曜日は、オフを返上し、Phase1の"陸トレ”のチャレンジ的・イベント的トレーニング”に挑んでもらいました。

そうです、東京の道路で最も標高が高いとされている、風張峠までのバイク・ツーリングを行う中で、東京屈指の激坂として名高い、”風張林道”を全力で登り切るという、「奥多摩ヒルクライム・トライアル」にチャレンジしてもらった次第です。2005年、2008年に続いて、今回で3回目の実施となります。



まず、前日夕刻に、「説明会」を兼ねたレクチャーを敢行。ルートの確認と、バイクのチェック、安全教育等々を行いました。土曜の夜にレクチャーしたのも、もしかしたら初めてかもですね。
このときの資料をPDFファイル化し、各自のスマホに入れてもらい、万が一はぐれても、地力で目的地にたどり着ける(あるいは帰寮する)準備をした次第です。


出発は、夜明けまえの5:30。少しでも早い段階で帰寮し、雨に降られないようにするための配慮で、これまでよりも出発時間を早めました。

八王子市街地から秋川街道をたどり、武蔵五日市を起点とする檜原街道まで、全員で移動。途中で、寄り道をしつつ、1時間25分かけて、五日市側から奥多摩へのルートの中で寄れる「最後のコンビニ」に集合。

この後は、ルート的にも迷うポイントが無いため、全体移動を解除し、個々思うままのペースで、再集合場所(檜原村藤倉)まで移動してもらいました。この区間は、仁と拓未が快調に飛ばしていきました。

再集合場所、「藤倉の四叉路」までは、40km程度、漕いできたことになります。標高差は430m。いよいよ始まるトライアルに向けて、各自様々な準備を施します。
なんと言っても、6km強の距離で、標高差660mを登り切るという、東京屈指の”激坂”が相手ですから...。


”トライアル”のスタートポイントへ皆で移動したあと、気合いの”ウォー”を敢行。このとき時刻は8:22。

スタートは一斉としましたが、このルートに大変な激坂が含まれて居ることを予測しているMarauderたちは、焦って前にはいきません。


激坂開始地点までは(約1.5km)、平均で9%程度、最大で15%程度のマイルドな坂です(が、普通のヒトがいけば、十分きつい坂ですね)。

そして、自転車激坂愛好家の間では有名なこの場所から、20%を越える急勾配の坂が始まります。


平均で15%程度の激坂を1kmほどあがる過程で、右側に絶景を望むことができますが、そこから大きく左に曲がると、最初の難関26~28%程度の超急勾配の坂が現れます。

前回大会で、和田くんがバイクを押して歩いた、伝説の場所ですね。


多くのMarauderたちは、HRはMax近くになりながらも、なかなかに早いペースでクリアしていきました。
「無念の足つき」となった有加里と正悟も、歩くことなく、何とか登っていきました。正悟は、再び漕ぎ出すのに、相当苦労していました(止まったらきつい、この坂は...)

激坂開始から1.5kmほど進むと、いよいよ風張林道が始まります。その入口直前、一瞬勾配が緩むのでが、その後再び"激坂"の連続がMarauderたちに牙をむき始めます。

残り3km程度のうち、半分くらいが怒濤のつづら折り攻撃。インから攻めれば、25%は優に超える!。


このあたりの勾配もなかなかですが、これまで1ヶ月にわたり、中大周辺で経験した激坂のほうが、瞬間的な斜度が高かったし、何よりMarauderたちがバイクトレーニングとストレングストレーニングにより、強靱な足腰を手に入れた結果が、この攻略困難な”激坂の連続”を制覇出来た要因といえます。


つづら折りを越えると、左側に思い切り視界が開けてきます。素晴らしい景観ですが、ガードレールがない。そして落ち葉が多い。毬沙は怖い怖い言いながら、頑張っていました。ちなみにこれは、諸般の事情によりバイクにまたぐことが出来ず、ランでこの峠を攻める佑馬との一騎打ちの図。


終始トップを守り続けたのは仁。そして、その直ぐ後を激走したのがリュウ。リュウは、庄司有太が2005年に購入したGTのMTBで頑張っていました。参加者のバイクのなかで、最も重いバイクであるにもかかわらず、値千金の力走を示してくれました(中大自転車部の友達から借りたという彼のユニフォームとヘルメットも素晴らしい!)。この二人は、中大記録(39分40秒)を大幅に塗り替えてくれました(35分27秒、36分43秒)。ちなみに仁は、激坂開始ポイントからは29分台で登っています(一般的にも速いとされている)。

その後も、三阪、斉藤、岡、三船と6位までが40~41分台の好タイムでゴール。48分で登り切り、11位でゴールした毬沙もたいしたものです。第12位となったタカまでが50分を切ってきました。

体力的に明らかに不利だし、完走できるかな、と言う不安のあった有加里もめでたくゴール(1:09)。
そこから数分遅れること、“蛇行作戦”でこの峠を何とか乗り切った真のスプリンター、竹下正悟が、皆に迎えられる中、中大最長記録を大幅に塗り替えてゴールし(1:20)、その後はご覧の状況。

風張林道のゲートを抜けると、”走り屋の聖地”奥多摩周遊道路の最高標高地点に出ることになります。そこには、このような標識を見つけることができました(写真だけ拡大してみるとわかります)。

程なくして、ダウンヒル走行前の安全確認をした後、奥多摩周遊道路に出て、檜原街道を十里木までノンストップで下っていきました。走行距離約28km(標高差922m)を50分~65分程度かけて走破した後は、「お待ちかね」のBBQ。


この企画については、ほぼ4年生が仕切る形で実現しました。
夏の浜松合宿などで、BBQには慣れているMarauderたち。テキパキと準備し、一気に平らげていました。

河原で遊んでから帰りたいところですが、「雨に降られない時間に帰る」ことを重視し、13:25に出発。


その後も、「遊び感覚」で飛ばしまくる者もおりましたが、基本的には全員一緒のペースで帰寮。ちなみに、この帰路においては、ヒルクライムで完全にグロッキーだった正悟くんも、元気に先頭集団の中におりました。

結果、何と、部車(優しきOB、平くんが運転手として手伝ってくれました! 本当に、ありがとう!!!)とほぼ同じタイミングで、14:40頃、帰寮を果たした次第です。ギリギリではありましたが、雨にも降られず、全員無事帰還です!(ただし、本日発熱のため、千彰くんは欠席となりましたが)。

ナンペイ寮前のこの写真は、走行距離、約110kmを走破、しかも激坂トライアルに本気で挑んだメンバーたちが、”達成感”に包まれた瞬間ですね。良く頑張りました。



トレーニング開始後、”肉体改造”をメインテーマに、過酷なバイクトレーニングと週3回のこれまたハードなストレングストレーニングを中心にプログラムをすすめてきました。もちろん、スイムとして必要なことはきっちりやってのことですので、相当きつかったと思いますが、新鮮な気持ちで頑張っている者がほとんどであったように感じました。

その成果を示す場として、今回のツアー的DRYを設定した次第です。目の前に呈示された”試練”に対し、逃げることなく挑んだその魂は、必ず今後に活きてくることでしょう。チャレンジ精神を、トレーニングの随所に見せ続けていけば、きっと「大切な勝負の場」においてその力が発揮されることになると信じています。
もちろん、下半身を中心に強靱となった彼らの身体そのものも、今後の宝になってくると思っています。

今回のイベントの実施を完遂させるため、トレーニングとしても相当な準備をしてきました。BBQなどの企画を4年生に任せ、2013シーズンのチーム力養成も兼ねました(そういう意味では、個人的には”全員で”やりたかった!)。

今週の中盤の地点では、週間天気予報からすると終日雨に降られることが予想されたので、「今週は中止で来週に延期だな...」と半ば諦めて居ましたが、前日の予報では「15:00までは雨は降らない可能性が高い」ことが示されたため、最高の天気ではなかったですが、「奥多摩・風張林道ヒルクライムトライアル#3」を決行することにしました(正悟作成のてるてる坊主が効いた?)。

そして、「ゴールと共に雨が降り出す」という”運命”に、少々驚かされました。今年のチームは、”何か持っている”...理屈ではなく、そう素直に感じることが出来た、収穫のある1日でした。

ちなみに、今回の舞台となった「風張林道」このトライアルを始めた2005年時には、誰もが認める、東京1の激坂だったのですが、ヒルクライムマニア達が次々に「激坂」を発掘し、もっともっときつい・激しい坂の存在が明らかにされてきました。結果、”激坂マニア必見”のとあるブログによれば、この風張林道は、何と第6位、難易度3に落ち着いてしまったそうです。
1番を目指す立場としては、少しビミョーな気持ち。数年後は、ルートをちょっと変えようかな...

何れにしても、ハードに頑張り続けてもらった1週間でした。
ゆっくり休んで、来週に備えて下さい!!!

それでは!!!







2 件のコメント:

  1. 学生諸君

    風張林道のランキングは、最早ママチャリの領域に落ちてしまいましたが、其れなりに厳しい坂だと思います。皆さんの成功を祝しますが、一方で大勢で登るのは、控えて頂きたいものですね。山奥にも関わらず、僅かに住人がいるもので、生活している彼等を驚かしては成りませぬぞ。さて激坂の強度を上げたいのであれば、添付のURLをご覧下さい。都内から総走行距離200弱程度で、4坂連続アタックですが、難易度は最強レベルでしょう!アタック中の足付きは、スタートラインへ戻って再スタートです。単独或いは少人数で食して下さい。

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    1. 最強の激坂の場所とルートです。
      http://esprit-de-nord.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-93cd.html

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