2014年8月29日金曜日

I'LL CRY FOR YOU

こんばんは

いよいよ残り1週間となりました。
WK48に相当する今週は、”本格的な”テーパリングプログラムに則ってトレーニングをすすめています。

トレーニングはシンプルになれど、それぞれが行う”取り組み”は、いよいよもって個別的かつ個性的になっていくことでしょう。
ごく当たり前のことではありますが...

火曜日には”最後のBROKEN”を終え、皆で一斉にやるプログラムはいったん完了、という感じでしょうか。

水曜以降は、かなり個別的なテーパリングへの取り組みが展開されている感じです。

とは言っても、WORKOUTそのものはとってもシンプルで、それだけをみても「どこが個別的?」と思われる内容です。

しかし、Marauderたち個々の取り組みは、WORKOUTを『道しるべ』的に活用するだけで、ほぼ”FT”を言えるような感じになってきています。

1年生も、かなり、『自分で考え、取り組む』ことに積極的になってきたように感じています。

まさに、水泳トレーニングにおいて、”一番の醍醐味”を感じれる期間ですので、工夫しつつ、感じつつ、楽しんでもらえればと思います。

思うようにいかない日、思うようにいかない泳ぎだと感じることもあるでしょうが、そこは”チームの力”を思う存分頼れば良いと思います。

そして、”感謝の気持ち”があれば、「ちっぽけなこと」に悩む時間が勿体ない、と感じるようになるかもしれません。

何れにしても、4年生たちが1年かけて創り上げたこのチームで挑戦出来る日々も、あとわずかです。

このかけがえのない日々に感謝の意を表しながら、残りの期間を過ごせば、心穏やかなのに、どこか燃えている、という「不思議な」心情を堪能できることでしょう。

★    ★    ★    ★

選手スピーチについて、今日のうちに、出来るだけ紹介します。

中大に戻って最初のスピーチは、
田上と手塚のYUKIコンビでした。

勇気は、

「2年生になってから、入学当初は”負けて当然”だとしか思えなかった、尊敬する神野さんに本気で勝ちたい、と思えるようになってきました。これは1つの成長なのではないかと思っています。

高校時代までは、『自分さえ速ければ良い』としか思えなかった僕が、周りを気遣うように変化してきたのは、中大というチームのおかげです。」

とまとめ、裕樹は、

「入学直後の日本選手権で、レースに出場する一人一人に声をかけるチームの姿をみて、チーム力というものを初めて実感しました。

去年のインカレで負けたのは、自分のせいだと感じていたので、昨年の4年生に合わせる顔が無いと感じてしまいました。

今年はその『借り』を返し、4年生に笑顔で引退してほしいと思っています。中央大は、インカレで二度と負けちゃいけないと強く思っています。」

と、今年の意気込みを語ってくれました。



火曜日は、2年生の締めとして、平野誠と瀧口真帆が成長の証をスピーチで披露してくれました。

誠は、

「中大に入るまでは、水泳は自分のためだけにやっていました。

(中大の一員として)全然力が足りないと思っている僕に期待してくれたり、大きな声援を送ってくれるこのチームに馴染んでいくうちに、”チームのために結果を出したい”と思うようになり、生まれて初めて『誰かのため』に頑張ろうと思うことが出来ました。

冬場、ディスタンスのみんなが合宿に行ってしまった時、一人で練習することになりましたが、その期間、心が折れそうになった時でも、”チームのため”と思うだけで、乗り越えることが出来ました。

僕の今の実力では、インカレで”失う
ものなど何も無い”ことは分かっていますし、だからこそ、チームのために全力を尽くしたいと思っています。」

と語ってくれました。

一方真帆は、

「中大に入ってからの1年は、”水泳人生で一番辛い”年になってしまいました。

優しかったチームのみなさんに声をかけてもらえるのは嬉しかったのですが、自分がどれだけ足を引っ張っているを考えると、正直辛かったです。

今振り返ると、私は”信頼する努力”をしていなかったと思っています。今は、少し成長下のではないかと思っています。

今年の4年生のみなさんは、綾子さんも含めて、私の心の支えでした。
そんな4年生のみなさんに、”成長したな!”と言ってもらえるような泳ぎをインカレでは披露して、恩返しをしたいと思います。」

と続け、二人とも、昨シーズンの雪辱を果たす宣言をしてくれました。



水曜日からは1年生。
赤井晨と新谷一総というBRコンビがトップバッター。

晨は、


僕は、授業の関係で、みなさんとメイン練習をすることが出来ない日が多くありました。

そんな中、主将の仁さんは一人で挑むこととなった水曜日の朝練を、毎週練習を見に来てくださいました。

そんな仁さんを始めとする四年生の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。」

フレッシュなスピーチをしてくれました。

続く一総は、



親から授かった命とからだの次に大切なのは、『名前』であると、僕は考えています。

”総合で一番になって欲しい”という思いからつけられた一総という名前を、僕は凄く気に入っています。

小さい頃から、『総合で一番』が夢であった僕は、自分が泳ぐ前に応援を受けることが、何よりも嬉しかったです。中学の時に、そういった経験をすることが出来、水泳をやっていく喜びを知りました。

高校になってからも、”仲間を心から応援する”ことで、自分の結果も上がるようになり、自分が良ければ良いというわけではないことを実感できました。

自分一人だと負けてしまうような状況でも、チームのためなら全力でやれるし、諦めずに取り組める。

僕は、これからも、自分の名前に込められた意味を忘れることなく、頑張っていきたいと思います。

これからの期間、調子の良し悪しで悩むこともあるかと思います。でも、”チームの素晴らしさ”を考えれば、凄いちっぽけなことだと感じれるようになると思います。」

と、皆を唸らせる、見事なスピーチを披露してくれました。


そして本日は、池永旬輝と宇都宮一総。

旬輝は、

「高校時代までは、水泳に真剣に取り組むことがほとんどない、”甘い考え”でした

高3の時に、進路を意識するようになり、幼少の頃からの憧れであった中大への進学を決心した瞬間から、トレーニングに集中できるようになっていきました。

取り組みの初期では、ベストタイムが出ていない期間が長かったこともあり、悪いイメージばかりが浮かびましたが、高校時代のコーチから、
『自分の脳に騙されるな。本来は調子が良いのに、騙されると駄目になる。』とアドバイスを受け、そこからは、
『脳を騙し返す』ようにイメージして、強い気持ちでレースに臨むようにしました。

その結果、夏の大会では良い結果を出すことが出来ました。

インハイも国体も、『中大に入る』意気込みで頑張れたレースだったと思います。

念願の中大は、4年生の皆さん全員が、”お父さん”だと感じるくらい優しい先輩たちが待っており、こんな僕に気を遣ってくれたことを凄く嬉しく思っています

最後のインカレを、”今の1年生”7人と戦いたいと言ってくれたことは一生忘れません。」

と、これまた良いエピソードを交え
ながらの”語り”を披露してくれました。


壱基は、

「高校時代に、連覇を続けてきた東京の代表として国体に選ばれました。そのときのチームの雰囲気はあまり良くなく、多くの選手に油断や隙がみられました。結果、東京都の連覇は途絶えてしまいました。
いかに、油断や隙が禁物であるか、学ぶことが出来ました。

  僕はそこからより一層、必死に練習に励むようになりました。特に、高3の時に、当時のコーチと毎日のように意見交換が出来るようになり、コーチと同じ方向を向いてトレーニングを行うことが出来るようになってからは、水泳を楽しいと思えるようになりましたし、インハイや国体で結果を残すことも出来ました。

冬のインター合宿に参加させていただいた時、日本のトップの先輩方に
『練習中、波や人との接触で自分の泳ぎを邪魔されても、そこに感情を向けるのは時間の無駄。
 自分で泳ぎを作る、自分で泳ぐということのみが問題なわけだし、ほかに集中すべきことはあるはず。』
といった趣旨のお話をいただき、感銘を受けました。

中大に進学希望したのは、高3の選手権で隣を泳いだ堤さんが衝撃を受けるくらい速く、泳ぎながら『中大に行きたい!』と直感的に感じたからです。

堤さんや仁さんのように、一人一人が実力者であるのが中大です。
だからこそ、インカレでは、相手のミスを待ったり誘ったりすることなく、自分たちが出来る”最高”を尽くすことが一番大切になると思います。

そして最後に。
どんな窮地に立たされても、笑顔を忘れ無いようにしましょう。」

と、これまた先輩たちを唸らせる素晴らしい内容のスピーチを披露してくれました。


自分の考えを人前で話す。
そこに込められた思いを伝える。
その結果、チームにエネルギーを与える....

簡単なことではありません。

最初から見事なスピーチ、計算されたスピーチが出来るわけありません。思いをきちんと伝えれば、自ずと長い話になってしまいます。

この点について、一番大切なのは、やはり『何かを伝えようとする気持ち』だと思います。

先輩後輩関係なく、『これをみんなの前で伝えれば、きっと何かを感じてくれるだろう』という気持ちだと思います。

昨日と今日の1年生のスピーチは、確かに長かったけど、その”気持ち”がガンガン伝わってくる、素晴らしいスピーチだったと僕は素直に感じています。
実際、内容が良かったので、ちっとも長いとは思いませんでしたが。

1年生のスピーチを聞いて、少しずつではあるけれど、確実に彼らが”進化”し始めていることを感じ取ることが出来た2日間でした。


◎     ◎     ◎     ◎


合宿中にラーメンを食べなかった反動か、2日連続、豚骨系のラーメンを食したくなりました。

月曜日に行ったのは、久々の「しば盛」(永山)

ここの「軟骨ラーメン」は本当に完成度の高い、飽きのこない豚骨醤油だと思います。

当然のごとく、臭みなど一切無いし、スープを全て飲み干してもまったく問題ない、優しい味わいなのですが、醤油との相性の良い味は、そこそこのパンチ力を持っています。
いやぁ、美味かった。

火曜日は天気が悪かったこともあり近場で済ませました。

中大最寄りのラーメン屋ともいえる、「釜利家」です。

『濃厚豚骨塩ラーメン』を頂きました。
クリーミーな豚骨は、やはりどちらかというとおとなしめの味です。
今回は塩にしましたが、やはり醤油の方が良いかな~...



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さてさて、今は、インカレのMotivational Video作成で大忙しの状況です。そのため、たぶんblogのアップも滞ってしまうと思いますがご了承下さい!
そんなこととは関係なく、Marauderたちは「最初で最後の2014インカレ」に向けて最高の準備を重ねて行くはずです。

横浜の地で逢いましょう!!!

そうそう、一昨日は、2006の名主将がプールに現れ、ありがたい話をしていってくれました。
ありがとう、康太郎。


それでは!







2014年8月23日土曜日

MY LOVE I'LL ALWAYS SHOW

こんにちは


浜松合宿が終わりました
天気予報上は、晴れの日が少なくなる見通しのようでしたが、雨に降られることがほぼなく、合宿中は天候には恵まれた状態が維持されました。

今年の中大の”晴れチーム”ぶりは凄い....

さて、合宿後半戦のトレーニングプログラムは予定通り、滞りなく行われました。

2回目となる”レース・リハーサル”も、より”熱い魂”を感じさせる意気込みと、それを暖かく包み込む”空気”の中で行われました。

もちろん灼熱の太陽の下で。

全員が全員、素晴らしいトレーニングを出来たわけではありません。

悩んでしまう様な結果だった者もすくなくなかったと思います。
それによって生じるかもしれない、何となくネガティブな感情も、このチームの雰囲気によって払拭されるように感じています。

この日(金曜日)の午後には、恒例の渚園でのバーベキュー大会。

例年どおり、4年生の指揮のもと、てきぱきと準備をすすめ、大量の肉をほおばっていました。



どうせやるなら、力が発揮される方が良い。
どうせやるなら、楽しくやれる方が良い。
どうせやるなら、自分の頑張りが他の人の幸せに繋がる方が良い。
どうせやるなら、大きな目標に向かってチャレンジする方が良い。



今年のチームも、素晴らしい輝きを放つチームに育ちつつあります。今年しか出せないような輝きを放つチームに。




スピーチは2年生に突入しました。
1回のミーティングで2人ずつになっていきます。



木曜日は岩田哲也と大坪駿也。


今年のインカレでは、今の4年生が2年生の時に獲得した109点を上回る、120点と言う目標を2年生の中で立てました。

個人的には、日々の生活でも何かと励ましてくれる安野さん、そして敬太の3人でA決勝で戦うことが目標です。この3人で泳ぐ最後の舞台を思いっきり楽しみたいです。

4年生には、勝つことの素晴らしさと嬉しさを教えていただき、感謝しています。そんな4年生に”笑顔”で引退してもらうために、僕たちは頑張りたいと思います。」

と哲也が語れば、駿也は、

今の4年生のみなさんは、高い競技力を持っているだけではなく、”優しさ”も兼ね備えています。こんなスイマーになりたいな、と心の底から思わせてくれました。

 昨年のインカレでは、選手スタッフとしてサポートする側にまわりましたが、そのお陰で、マネージャーの仕事の”すごさ”を間近に見ることが出来、チームが色々な方に支えられている事を学びました。

 今回のインカレでは、色々なことを教えてくださった4年生、支えてくれているスタッフ、中大OB、OGの方々や両親に対し、自分の泳ぎで恩返ししたいと強く思っています。」

と秘めた思いを披露してくれました。



金曜日は、大本鷹志と佐藤俊也。

鷹志が

去年のインカレで印象に残っているのは、やはり8継。

もう優勝は出来ない』と分かっている状況のなか、8継メンバーには笑顔があったこと。これこそが、”強さ”だと感じました。

自分たちの”思い”を貫き、どんな状況でも諦めなければ。チャンスは目の前に現れると思います。

もしも、誰かが失敗したら他の誰かが必ずカバーをする。”心遣い”が出来るのが中大水泳部ですので、全員の思いを1つにして頑張りましょう。」


と語り、俊也は、

「今年は、日本選手権に出場出来ないという、水泳人生で初めての挫折を味わいました。

でも、それによって、自分自身を見つめ直すことが出来ました。

高校時代から一緒に戦わせていただいている4年生は、”負け知らず”だった憧れの人たちです。その尊敬する先輩方を”負け”で送り出すわけにはいきません。

今年は厳しい戦いになるとは思いますが、だからこそ”失うものは何もない”挑戦者として、総合優勝に近づけるように頑張りましょう。」

と、チームにエールを送ってくれました。




本日は、佐藤祐斗と塩浦旺臣。

先ずは祐斗が語ってくれました。

「高校時代から、”全国制覇”を目指してチームで戦っていましたので、インカレの総合優勝狙いも、それと同じような感覚で挑みました。

総合優勝を果たせなかった時に見ることとなった4年生の涙は、僕に総合優勝に対する「重み」の違いを教えてくれました。

今年は2年生だけで、120点を取ることを目標に頑張り、4年生のみなさんに天皇杯を手にして頂きたいと思います。」


続けて旺臣が、

「水泳人生を振り返ると、タイムが伸びなかった時期が少なくありませんでした。大学入学前は、そのような状況が『虚しい』とは感じましたが、『悔しい』と思うことはありませんでした。

昨年のインカレでは、チームとしての『負け』を経験し、初めて『悔しい』という気持ちを味わったともに、”チームワークを理解することが出来ました。

僕は理工学部に通っているため、皆と一緒にトレーニングが出来ないことも少なくないわけですが、そんな少し寂しい状況でも、『みんなが居ないうちに強くなる!!!』と考えられるようになりました。
こんな考え方を出来るようになったのは、中大水泳部というチームのおかげだと思っています。


今年、インターハイに行かせて頂き、リクルートのお手伝いをさせて頂いた際に、中大に憧れている選手の多さを実感しました。

僕たちも、”赤ジャージ”に憧れてこの中央大学水泳部に入部したのだと思います。

そんな思いをも泳ぎに乗せて、インカレでは総合優勝を果たし、これからも『憧れの存在』でいなければならないのだと思います。」

と、皆を唸らせる良いスピーチを披露してくれました。

もうすぐ上級生になる立場にある彼らの”爆発力”が、インカレの戦いを大きく左右するのかもしれません。


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合宿の後半も、Marauderたちに激励をと、何人かのOBがプールに駆けつけてくれました。

OB会を代表して来てくださった若島幹事長と坂本元会長、水泳部部長でいらっしゃる酒井正三郎先生、浜松北高出身の森上大輔が、昨日はプールに顔を出して下さいました。

そして合宿最終日には、昨シーズンの”優しき名キャプテン”三阪拓未と、浜松在住の笠井一樹が激励に来てくれた上、スピーチも披露してくれました。

この合宿では、”一期一会”を感じさせてくれる、素晴らしい瞬間にたくさん出会うことが出来ました。
この合宿だから出逢えた優しさや強さ、そして”愛”に感謝しています。
そして何より、この合宿が実現出来たことに、心から感謝しております。

岡部先生、中村先生、そしてヴィラくれたけ・くれたけアクトインの皆様、本当にありがとうございました。

来年の夏もよろしくお願いいたします!



◎    ◎    ◎    ◎    ◎


立川の「太陽堂」も、前々から気になっていたラーメン屋でした。

僕が行った平日の12:00前後は、軽く行列が出来るほどの賑わいでした。


この日は、基本の「醤油ラーメン」を頂きました。

ここも、魚介の香りを感じるのは一瞬で、バランスのとれたスープを楽しむことが出来ます。
濃すぎず、薄すぎずのバランス、くどすぎず、物足りなさも感じないという、総合力の高いラーメン、という感じでした。


塩は、バジルの香りがするという噂も聞いていますので、是非とも再訪したいと思います。


それでは!!!
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

2014年8月20日水曜日

SAVE YOUR LOVE

こんばんは


”聖地”浜松での”熱い”合宿が始まり、その半分のプログラムを完遂しました。

浜松といえば、我がMarauderのスペシャルアドバイザーであり、MarauderスタッフOBの岡部和之先生。


岡部先生なくして、この合宿は成立しないと言っても過言ではありません。
今回も、合宿実現に向けて、大きな力を頂きました。
当然のように、毎日毎回、全てのトレーニング現場に駆けつけていただいています!

今回の合宿では、その岡部先生の先輩、浜松商業高校の中村先生にご協力をいただき、同校のプールをお借りしての合宿となりました。

50年は経つ、といういにしえのプールでの合宿ですが、中大のHARDなプールで鍛えられているためか、泳ぎづらいという意見はほぼ聞くことはなく、むしろ『水が軽く感じる』といった肯定的な意見が多かったのが印象的でした。

既に20日を切っている現状では、レースを想定したペース練が増えてきているのですが
、問題なく、充実したトレーニングが出来ております。

火曜日の午前には、(ほぼ)全員そろってのレースリハーサル(いわゆるブロークン)を行い、レース感覚の強化に挑んでもらいました。

灼熱の浜松のもとで行われるレースタイプのトレーニングは、「いつものように」熱く熱く展開されました。

既にMarauderたちからは、見ていてワクワクするようなGoal Timeを提出してもらっています。

その内容を知っているだけに、『魂のこもった』ペースワークを展開した者には、胸が熱くなる思いでみていました。

この合宿では、普段の環境とも異なるし、レース会場とは当然異なる状況でのトレーニングとなるため、”イメージを伴わせた”トレーニングがきわめて重要となります。

それは、技術的なことばかりではなく、”勝ち”、”克ち”のイメージや、至福の達成感を伴う、『魂を揺さぶる様な』場面を思い浮かべてから泳ぐなど、ちょっとした工夫のことです。

どうせやるなら、機械的に泳ぐのではなく(時にはそれも大切)、自分を奮い立たせるようなイメージを伴う方が良い。
そこには根拠など要らない。

達成感や勝利のイメージばかりでなく、苦境に立たされて戦っている姿を想像しても、それを楽しんでいる自分が居るようになれば、こんなに実践的なトレーニングはないといえるくらい、質の高い充実した取り組みになるはずです。

映像的なイメージは、既に何度もミーティングの場でみているはずです。それを活用しない手はないといえるでしょう。



この点、昨日で完了した一連の”インカレチームミーティング&レクチャー”では、4年生にも協力してもらい、かなり有益な情報提供がなされたものと思います。
チームについての理解や、チームとしての”強み”を高めるための考え方についても、わかってくれたのではないかと思っています。



そんな中、3年生のスピーチも引き続き熱く展開されてきました。

合宿初日は”語り家”新山政樹。

「これまで水泳を続けてきて、結果や努力ともに、『自分中心』でした。中大に入学して、このチームで努力をし、成功していくにつれて、自分だけではなく、同じトレーニングをしている仲間、特にブレストチームのメンバーの成功が、凄く嬉しく思えるようになってきました。

 その始まりは、1年の時のインカレの決勝前のこと。優勝候補だった松島さんに、『この場にお前がいてくれて本当に良かった』と言ってくれたこと。この一言は、僕にいろいろなことを教えてくれました。

 その後、先輩たちから『水泳を楽しむこと』を学びとり、さらに成長することが出来ましたし、ブレストチームに後輩が加わった頃には、自然にブレストチームのために少しでも力になりたい、と思うようになっていました。以前の僕であれば、同じチーム内のライバルがベストを出しても喜べなかったのですが、今は心から喜べる自分が居ます。

 そんな大切なブレストチームの強さを、このインカレでは証明したい。そして、水泳の楽しさ、チームで戦う楽しさを教えてくれた4年生の方々に恩返しをしたいと思っています。」

23分かけて、力強く語ってくれました。
仲間、とりわけ”ライバル”ともいえるメンバーの成功を心から祝福できる姿勢は、僕は素晴らしいと思います。並の選手ではマネ出来ない、”真の強さ”がそこにはあると信じていますので。


翌日は”静かなる闘志”西井 良。

昨年は、水泳以外の面で、たくさんの『気付き』がありました。

昨年”レギュラー落ち”し、何も考えられなかったときに、先輩に暖かい言葉を頂戴したり、コーチには特別指導をしていただくなど、未来に向かって導いてくれるような、大変ありがたい対応をしていただきました。

暖かい言葉と笑顔が、どれだけ力になるか。チームで戦うこと、インカレという大舞台で戦うことの意味を、このとき初めて完全に理解することが出来ました。

今年は、言葉だけではなく、結果を出して暖かい4年生に恩返しをしたいと思っています。」

と、良らしい、暖かみにあふれたスピーチを披露してくれました。




3年生の”締め”は、黒木満佐子。

「去年のインカレ、抜きつ抜かれつの大激戦の終盤で、本当に追い込まれた状況でのみんなの顔は忘れられません。

人生最後のレースを必死になって盛り上げていたのは、レースに出場しない”選手スタッフ”だったことも印象的でした。

そんな重圧のかかる試合では、『(何が何でも勝つ!)覚悟があるか、無いか』が勝敗を分けるのではないかと、強く思っています。

優勝を狙える大学は、中大以外にもあります。

去年については、4年生の力が強かったが故に、『覚悟』しきれていない人が居たり、ちょっとした油断や隙が生まれたのかもしれません。
勝利のための一番の秘訣は、『覚悟』であることを強調したいと思います。

去年の”負け”は、”財産”だと思っています。これを無駄にすることなく、全員が真から『覚悟』をして、インカレに臨んでいくことが大切になるでしょう。


私は、このチームで一緒に戦わせてもらえる、日本一幸せな女子スイマーだと思っていますし、心から感謝しています。
その恩を、点数以外の面で盛り上げるつもりですし、4年生を最高の笑顔で送り出したいと思っています。」

”締め”に相応しい、素晴らしいスピーチを披露してくれました。



夜のチームミーティング時には、岡部先生から暖かいお言葉を頂いたり、遠路遙々浜松まで激励に来てくれたOBからも、素晴らしい言葉の贈り物を頂きました。

中大内での熾烈な戦いがあった時代を強く生き抜いたOB・奥野智裕は、インカレでの”戦い方”に関する指南を、”その時代”の厳しさを象徴するようなエピソードを交えて展開してくれましたし、石川三知さんは、(相変わらずの!)”愛ある”熱い熱い激励を贈ってくださり、Marauderたちの心を動かしてくれました。




Marauderたちの心にも届くであろう、素晴らしい刺激に満ちあふれている様に感じた”前半戦”でした。

あと2週間、どれだけ”戦士としての強い心”を高められるか、どれだけ”愛ある強さ”を強固とした、驚異的な粘りを見せる『チーム力」を獲得できるのか・・・。

みんなの水泳の調子以上に、その点を楽しみにしています。

まずは”浜松合宿”の、かけがえのない残りの期間を過ごせることを、そこでこのチームで頑張り抜けることを、何よりも大切にしながら精進してほしいと思います。

◎      ◎      ◎      ◎


少し前のことですが、僕の実家のある世田谷(正確には、調布ですね、ここは)の名店、「らーめん処 絢」に行ってきました。

前回紹介した「魚魚」も、鶏と魚介のバランスの優れたラーメンですが、この絢のラーメンも珠玉の逸品といえるバランスの良さで、訪れる度に唸らされます。

基本の「醤油ラーメン」に半熟たまごを追加した中盛りラーメンは、とろとろなのに肉の旨味を感じさせる完成度の高いチャーシュー、食感も味わいも最高レベルにある長い長いメンマといったトッピングも含め、全てが美味しい。見た目も美しい、完成度の高い拉麺です。

丸鶏の美味しさを活かす
べく、魚介出汁を活用しているといった趣のラーメンで、さっぱりとしながら、深い味わいのラーメンはコスパも高く、通常の醤油ラーメンであれば¥650。

安くて美味く、そして美しいラーメンの筆頭として、この店は高い満足度を与えてくれます。

また実家の近くに行ったら寄りたいと思います。

それでは!






2014年8月17日日曜日

KICKING MY HEART AROUND

こんにちは

WK46も、”熱い風”に包まれながらの、充実した1週間となりました。

今週から、大学の教室をお借りし、チームミーティングを始めています。


チームに関するレクチャーや、4年生たちによるインカレ戦略上のミーティングなど、いわゆる”夏休み”状態にあり、時間が有効活用出来るときに、通常ではその実現が難しい”勉強会”を行っているわけです。




さて、トレーニングの方は、
週末にこの時期の恒例、"THE RACE"を敢行しました。

学生スタッフの入念な準備・運営に支えられ、熱く熱く、実施されました。

先週の”クラバン”よりもタイムを上げられた者が多く、まだまだ”ガチガチ”な体のなか、きちんと集中出来たものと察しま
す。

よくよく考えれば、あの環境で”素晴らしいタイム”で泳ぐことは難しいわけで、それにもかかわらずベスト近くを狙って泳がんとした、その”チャレンジ精神”の方が評価出来ると思っています。

前半から、持つところまで行け!
という感じで挑戦出来た選手や、今できる最高の”ペース”を!という観点で良好なタイムを出すことに成功した者、ラスト50mの”まくり”に焦点を絞り、そこでのベストラップを狙った者など、それぞれが”課題を持って”頑張ってくれました。

これからのトレーニングでは、体力学的に”全力で挑む”機会は減っていくことでしょう。
ただ、ある課題に対して全力で挑むというアティチュードは、これまでと同じ、変わらぬ”チャレンジ精神”に支えられながら貫いていくことになるでしょう。

そうそう、この日は、このOBたちがプールに顔を出してくれた上、運営のお手伝いまでしてくれました。

それと、彼ら以外にも、先週くらいから、OBたちが次々にプールに足を運んでくれました。

りゅう(2回も来てくれた!)、雅文、涼太、巧一(懐かしい)、ありがとう!!!


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3年生スピーチが続きます。

まずは竹下正悟。


「先日、以前所属していたクラブチームのコーチから言葉を頂きました。その内容はレギュラーに入れなかった自分に対する励ましの言葉でした。

『1つ目は、レギュラーに入れなかった現実を受け止め初心を思い出すこと。2つ目に、水泳が大好きだった頃のことを思い出すこと。3つ目は、初めて全国大会の出場権を得た時の気持ちを思い出すこと。4つ目は良い結果が出た時の気持ちを思い出すこと。5つ目には、自分の最後のレースは誰に見てもらいたいのか? そして自分はその人に対し、何と声をかけたいのか、考えること。6つ目には、今は焦っても仕方ない。今は、楽しめ。』
そんな内容でした。

 5つ目については、間違いなく両親にみてもらいたいし、最高のレースを捧げたいと考えています。そのため、もちろん頑張っていくつもりですが、”焦らずに”今を楽しんでいきたいと考えています。


 チームのみんなに対しても、”焦らず”に、そして楽しむことを忘れずにインカレ優勝に向けた取り組みを続けてほしいと願っています。そのことが、”総合優勝”にみんなを導いてくれると思っています。」

サポートの立場から、皆への激励の言葉を述べてくれました。




長曽我部一大は、

「僕のインカレに対する印象は、先輩方、特に4年生の表情として残っています。勝利した1年時では、”重圧から解放された”ような、凄く良い笑顔だったことを覚えています。
そして惜敗した昨年は、”何ともいえない”表情となった4年生を忘れられません。

大変お世話になった今年の4年生のみなさんには、”最高の笑顔”になって頂きたいと思っています。

地元のコーチの方々には、「中央大学は選手権やJAPANとかに比べるとインカレは相当強いよね。他とは全く違う。」とよく言われます。
屋また、メディアガイドをみた親戚が、『この1冊から、”凄いもの”を感じる。良いチームなんだね』と言われたことがあります。

自分としては、”普通”と思っていることを、まわりの方に指摘されると、改めて『中大は凄いチームだし、良いチームなんだな』と再確認できます。

チームの中に尊敬できる先輩が居ること自体、ありがたい状況ですし、だからこそ良いチームになるのだと思います。

残り20日間、ダメなときには深く考えすぎず、良い意味で”諦め”て、良い感じの時こそ、慎重になり、最高の状態に仕上げていきましょう。」

と、苦労の連続だった中大水泳部生活の中で、”何か”をつかみつつある男が語ってくれました。



昨日は、次期のリーダーとなる中曽根
也が熱いスピーチをしてくれました。

「昨年僕は、インカレレギュラー落ちという、”初めての挫折”を味わいました。
それでも、そこで腐らずに選手スタッフとしてチームを支える立場に回り、こういったチームへの貢献の仕方もあるのか...ということに気づけました。
チームが負けてしまった時の悔し涙は、自分がチームを理解することができた証拠なのだと思うことが出来ました。

上級生という立場になって、様々な問題に直面した時、4年生の方々に、「おまえたちは、3年生という先輩になった“つもり”なのではないか」と言われました。水泳への取り組みについても、『やっているつもりなだけで、本当の努力はしていない」と指摘されました。

それをきっかけに、3年生間で、”真の”話し合いをしましたし、結束することが出来た。問題を避けず、様々な面の”見直し”をはかり、少しずつ変えて行くことが出来た様に思います。

その後しばらくしてから、先輩や後輩たちから励まし・エールが増えたような気がして、チームに支えてもらえる喜びを知りました。

 全員に支えられて今の自分がいる事に気づけると、幸せを感じます。このチームには、本当に感謝しています。

特に四年生のみなさんには、たくさんお世話になりましたので、絶対に勝たせたいです!」

と、ほのかに涙をにじませながら語ってくれました。



熱い日々は、まだまだ続きます。
今、”聖地”浜松に向かう車中です!


◎     ◎     ◎     ◎     ◎


2日連続で青樹をに行こうと思ったら、長蛇の列だったので、「
魚魚ホンテン」に行ってきました。

この日は『中華そば』。
丸取りと煮干しの黄金比率、がウリだろう。

なるほど、前回いただいた「荒煮干し」とは異なり、完成度の高い味。
煮干し特有のえぐみを、鶏や野菜の
甘みで消している感じで、このバランスが絶妙。
いやー、味わい深い。

どちらも美味いのですが、僕は、荒煮干しよりこっちの方がいーなー。


何だかんだ、最近は煮干し系中心に楽しんでいる感じです。

それでは!!!




2014年8月13日水曜日

NOBODY KNOWS

こんにちは

46週目の前半戦が完了しました。

今週は太陽が控えめで、先週のような高水温状態からは免れておりますが、逆に寒がっている選手がちらほらと。

DRYやストレングストレーニング(ウエイト)のインカレに向けたプログラムがほぼ完了の域に入っていますが、スイムの方は、”レースを意識した”トレーニングが中心となってきています。

火曜には、ショートインターバルでの
BROKEN MAXを敢行。
ショートレストにもかかわらず攻め続ける姿勢を貫けたMarauderは、本当に堪えたのでは無いかと感じました。
よく頑張れています!

選手スピーチは4年生から3年生へと受け継がれました。

4年生の最後は堤 貴大。

「インカレでA決勝に残ると、赤いガウンを与えられ、それを羽織って入場することになります。

入場行進時に、みんなとハイタッチして歩けるということは、誰にでも出来ることでは無い、貴重な体験です。

僕は下級生の頃、その姿にあこがれて、何が何でもA決勝に残りたいと思って頑張ってきました。

 まだまだ、練習が辛かったり、泳ぎが巧くいかず、落ちこむ様なことも有ると思います。そんなときには、その時の自分を”将来の自分目線”で客観視すると良いと思います。
 ”ここでの辛さ”に耐えたから、今の(成功している)自分が居るんだ、と思うようにすると、辛さが自分中から消えて行くと思います。

 練習のきつさ・つらさよりも、インカレで負ける方が100倍つらいということを、中大の先輩から教わってきましたが、その通りだと思います。


 中大は、繋がりや絆、優しさと厳しさがある、本当に素晴らしいチームだと思います。
 インカレでは、チームを背負っての戦いとなるので、当然緊張するとは思いますが、チームメンバーとの信頼関係を強固にすれば、プレッシャーさえもコントロール出来るようになるはずです。

インカレでは、”勝って、笑う。” 
そんな締めくくりにしたいと思っています。」

と、苦悩の中で、自分自身を鼓舞する術を身につけ、成長してきたIMのエースは皆に勇気を与えるスピーチを披露してくれました。


3年生のトップバッターは、金井佑馬。
いわく、

「去年のインカレで優勝を逃したのは、自分のせいだ、という思いを忘れず、この冬場はどんなにきついときでも歯を食いしばって乗り越えてきました。

 今シーズンの大会は、全てインカレの舞台だと思って臨み、ひとつひとつの大会で結果を残すことを心がけて取り組んできました。
 その結果、ベストを更新し続けることが出来ているので、少しは成長したかな、と思えるようになりました。

 日常のトレーニングでは、4年生の皆さんの気遣いや声かけ、優しさや厳しさが毎日伝わってきました。僕にとっては、このことが”強み”になっていると思っています。

 安心させてくれる声かけをしてくれる仁さん、笑わせてくれる堤さん、泳ぎに迷いがあるときに的確なアドバイスをくださる陽介さん、日々のセルフケアの大切さを教えてくれた陽平さん、毎日のようにインカレでの展望をワクワクしながら話してくれる晋太郎さん...。

 緊張しがちな僕ですが、そんな4年生に引っ張られ、日々の練習で手を抜くことなく頑張り抜いた今年は、何も怖くないと思えるようになりました。インカレが楽しみです。」

もうすぐ最上級生となる学年。
チーム内の”伝承”や日々の劇的な出来事の中からいろいろなことを学び、経験してきた結果、優れたリーダーになっていくのでしょう。


◎      ◎      ◎       ◎


立川で話題の”煮干しラーメン屋”といえば、「煮干しらーめん 青樹」。

大学の近くに「虎空」があるからというわけではないですが、今まで一度も行ったことがありませんでした。

今週、ようやく訪れる機会を得ました。

頼んだのは基本となる「こってり煮干しラーメン」。

いや、びっくりしました。
これは美味い。

店内にもたくさんの人が居ましたが、人気の理由がわかったように思いました。

若干のえぐみを感じるほど、たっぷり
の煮干しを使いつつ(これが僕は好き。)、動物系の出汁をうまく融合し、こってりしているけれどかなりの旨味を感じれる、完成度の高い一品に仕上がっていました。

「虎空」とは異なり、かなり粘度の高い濃厚なスープは、体育会系の舌にも訴えかける力を持っていると思います。
キャベツやメンマも良い味を出していますね。
チャーシューは、もう少し...という感じでしたが、全体的にはかなり満足度の高いラーメンでした。

これはちょっと足を運ぶ頻度が増えるかも...

それでは!