2010年1月17日日曜日

LAND OF CONFUSIONS

こんばんはshine

CAR合宿終了後、およそ10日ほど経ちました。
その間、レースにも出場し、adaptationとしてトレーニングをすすめてまいりましたが、それと同時に、いくつかの「調査」を行ってきました。

今回、海抜2000mを超える本格的な高所トレーニングは始めてというメンバーばかりでしたので、そのような”激環境”により、どのような影響が及ぶか、慎重にみてきたわけです。

血液検査や内省調査を始めとするコンディショニング系の調査、さらには泳能力の総合評価のために昨日行ったLactate Curve Testなどにより、『今後』に活きるであろう様々な興味深いデータを獲得することができました。

単純に、赤血球数やヘモグロビン濃度などは、8割程度の選手で顕著な増加が見られており、この点だけみれば成功のようにも思えます。

高所トレーニングの難しくも興味深いところは、この点だけでパフォーマンスが上がるわけではないということです。



圧環境が激変するだけではなく、トレーニングしている時間・回復するための時間がほぼ逆さまになったり(いわゆる時差ですね)、さらには長水から短水への変化など、様々な変化が劇的に起きているため、からだは混乱状況に陥っているといえますwobbly

結果、たとえば、『泳ぎの感覚とタイム』、『疲れ具合とタイム』、動きの程度とタイム』などの感覚にずれが生じ(人によっては、これが深刻に感じる!)、ものすごく調子が悪く感じる時期があります。

呼吸は楽なのに、動きがわるい。
呼吸系はむしろきつく感じるし、だるい。
呼吸系も楽だし,動きも良いけど、泳いでいる感覚が悪い。
感覚は悪いけど、やたらと速く泳げる

などなど、その反応は様々です。

今後も、身体適応や感覚の変化は引き続き起こります。
その変化をコントロールできるようになってきたときに、『調子が良い!』と感じるようになることでしょう。
そして、実際、速く泳げるようにっていきます(既にそうなっている選手は、昨日の時点ではごく僅かだった)。

そして、こういった変化をコントロールできるようになることが、「高所トレーニングを活用したピーキング」への『慣れ』ということになるでしょう。
そのために、CARのような標高の高い場所において低圧低酸素トレーニングを行う場合、狙っている大会の直前のみならず、その前から複数回経験させることが重要になるのだと思います。

素晴らしい可能性を秘めている高所トレーニングですが、とっても奥深い、神秘的ともいえる”トレーニング法”であるため、安易にはできないな~...と、やればやるほど思います(ご存じのとおり、危険性も孕んでいるトレーニング法ですから...)。

”これからの変化”に大いに期待したいと思います
happy01

それでは
papersign01





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