こんばんは
本日は,中央大学水泳部の2010年度「納会」がありました(於;銀座sun-mi)
OB会(白門水泳会)による、2010年度のMarauderの成績に 対する表彰がなされるとともに(ちなみに、最優秀選手は、インカレチャンプTAKUYA君でした)、2010年インカレの総括として、Videoをじっくりと鑑賞していただくという機会になっています(かつはそうではなかったですが、何年かぶりに復活した昨年より、このようなスタイルをとるようにしました)。
インカレ総括Videoについては、インカレの決勝およびB-決勝で活躍した全Marauderの活躍を総括し、かつ、種目毎の得点争いがどのように変動していったか、わかるように編集してあります。
そして何よりも、僕がその年の4年生に対して抱いているイメージを基に作成したものであり、半分くらいは、その4年生たちへのお水泳部卒業記念品として創っているものです。
2010シーズンのMarauderは、とにかく、「真面目」。
こんなにひたむきに努力し、真面目に水泳に取り組むチームはこれまでになかったと思います(もちろん、それが良い・悪いの評価につながるわけでもないのですが)。
スター性がなく(失礼)、派手さもければ、毒もない。だけど、この「真面目さ」を最大の武器にし(あと、学年間の仲の良さも)、彼らにしか成し得なかったチームを創り上げたのだと、感動したのは事実です。
いや、本当に凄いし、本当に素晴らしかったと思います。
とにかく2010シーズンは泳いだし、彼らがリーダーでなければ、1年くらい前にちょうど行っていた、“スーパー泳ぎ込み”も実現しなかっただろうし、その後のHARDな日々も乗り越えられなかったかもしれません。
そして、彼らが真面目に築き上げた努力の成果が、日本選手権には間に合わなかったけれど、インカレでは“爆発力”として表れたのだと確信しています。トップに昇りつめるまでに足りなかった“あとちょっと”は、コーチである僕の責任でしょう。
彼らが築き上げたチームカラーは、現在の”チーム2011”にも確実に引き継がれていますので、ちょっぴり“無念”だった部分は、必ず来年、“倍返し”にしてくれるものと信じています!
Videoにも盛り込みましたが、「期待していて」ください!!!
今日の納会で残念だったことは、Videoのいちば~ん盛り上がり、感動を呼ぶであろうところで、液晶プロジェクターにトラブルが発生したところ…ですかね。自分の力ではどうにもできないだけに、悔しかったですね…ごめんね。
4年生たちには、DVDとして配布しましたので、じっくりと観てみて下さい。現役のみんなは、DVDがプールにありますので、自由にコピーして下さい。いわゆる”ハイヴィジョン画質”が欲しいヒトは、5GB以上のメモリを持参してくれれば(ファイルが4.1GBもあるため)、コピーしますので遠慮なく。
さて、最後に、本日の主役ともいえる2010リーダーたちに贈る言葉を。
Marauderたちは、本当にレベ ルの高いところで勝負を挑んでいる真のアスリートであり、騙すことも、偽ることも、装うこともなく、正真正銘、自分たちの力で全力で闘っています。
特に最後の舞台となった2010のインカレは、誇りに思うべき闘いだったと思います。
敗れてしまったとしても、ライバルた ちに敬意を表し、称えるということが自然にできるようなチームになっていることは本当に素晴らしいことだし、そういった考え方こそが社会に役立つのだと信じています。
社会に出たら、時には嘘をつく必要があるなどと宣う方もおりましたが、それは全く違うと思います。
厳しい競泳の世界で貫き通した信念を武器に、嘘・偽りのない、正々堂々とした人間になって欲しいと思います。
壁にぶちあたったり、迷ってしまい、追い込まれてしまったとしても、その場だけを「やり過ごそうと」せず、正々堂々とした態度で立ち向かい、なんとか乗り越えていけばよい、ただそれだけなのです。
その後、「そのような困った状況に至った」点を十分反省し、次のステップに進化するための課題にしていくことが重要なのではないでしょうか。
因果応報は、人生における”原理”なわけですし、嘘をつくことが自分にとっても相手にとってもいかに悪いものであるか、真剣にスポーツをやっていたアスリートであれば理解は容易だと考えます。
そう、今後の人生においても、これまでの競泳人生のなかで繰り返し行ってきた考え方を応用すれば良いだけなのです。
スポーツは、手段に関係なく相手を
打ち負かすことを繰り返す、いわゆる「戦争」とは違います。
スポーツを行う根本には、“世界平和”があるはずですから(…様相が異なってきていることも一部認めますが...)、一定のルールに則って、正々堂々と闘っているわけです(こちらも、一部おかしなことになっている場合もあるようですが)。
厳しくも、レベルの高い競技における、“ライバル”は、「自分のことを高めてくれる、かけがえのない存在」であるはずだし、彼らがいるからこそ、自分たちもより頑張れるわけだし、進化を果たすためのきっかけが出来るわけです。
ですから、相手を「殺そう」などと言う考え方そのものが、スポーツマンシップに全くもって則っていないだけではなく、実は自分の進化に「抑制」をかけてしまっている可能性は高いことに気づくべきでしょう。
また、「負けて悔いなし」なんてこと、そうそうあるものではありません。「勝って悔いなし」なんてこともほとんどないでしょう。
スポーツをやっている以上、嬉しい思いだけでなく、悔しい思いもいっぱいするハズです。そういった貴重な体験があるからこそ、次に向けて自分を”進化”させるための努力や工夫がなされるようになるのだとしたら、悔しい思いも必要な経験だといえるのではないでしょうか。
もちろん、過去に囚われて身動きがとれなくなる、過度の”後悔”をして良いわけありませんが。
4年生たちは、「最後の年」という大前提をわかって、自ら努力し、進化することを望み、頑張り続けました。そして、インカレという舞台で、まさしく健闘しました。魂込めて泳いでいるということも伝わってきました。だから、悔しい思いはしただろうけど、後悔は一切ないと考えます。
みんなの頑張りは、後輩たちに確実に伝わったし、みんなの意志を継いでくれるはずです。そしてみんなは、社会に出ても、素晴らしい成果を出し続け、進化していくことでしょう。
Marauderというチームから離れ、自由に,そして力強く舞うことになるだろう、優しき鷲たちの、これからの素晴らしい活躍を心から祈っています。
あ、あと、”プレゼント”ありがとう。嬉しかったです
それでは