2012年5月9日水曜日

FAITH AND FIRE

こんばんは


”ザ・泳ぎ込み”週の2日目が終わりました(⇒この写真は、JAPANオープン組が午前中に行ったタイムトライアルの様子ですが....)




T-30”に本気で挑んだことがある選手であれば、このテストの次の日のダメージの大きさは把握出来るかと思います。


そんなことお構いなしに、2回練習の午後には、3時間半を超えるハードトレーニングに勤しんでもらいました。


なんと言うか、こんな状態であるにもかかわらず、凄い頑張りを示す選手、心身ともに明らかに”弱っている”のに、何とか気持ちで”上げ”た選手など、壮絶な頑張りが午後の中大プールでは繰り広げられました。
「きつくないわけない」状態...選手によっては相当追い込まれている状況なのに、それでも何とか頑張りきる選手をみていると、僕も気持ちが入ってきます。


比較的、論理的にトレーニングを進めていくのが僕のやり方ですが、こうした”量的負荷”の期間だけは少々そのやり方を変えています。無茶を言いますし、それに対して【心折る】ことを嫌います。タイムに対する要求はさほど強くないが、泳ぎの質に対する要求は強くする。選手がヘロヘロになることは承知の上で、いわゆる「無茶」をさせますが、そのときにどれだけ、技術的に【諦めない泳ぎ】をさせるのか。このことを凄く重視します。


こうした【試練】が未来永劫、いや数週間続くわけでもないのに、まともに向き合えず、なんだかんだと逃げ口上を並べられても、【残念】としか感じなくなってしまいます。


みんなが、追い込まれた状態にあることくらい、承知していますから。逃げたくなるような気持ちが出やすいことも、理解していますから。そんな中、【ポジティブ】をはき違えて、実は気づかないうちに試練を回避してしまう可能性があることも、わかっているつもりですから。


常日頃から、【合理的にやっていこう】と”だけ”考えても、強い自分をは引き出せないし、ましてや「進化」は果たせないのだと考えます。


さて、”無茶苦茶”な泳ぎ込みについてですが、量的な負荷をかけている時って、確かにきついし、なかなか自分の思うような泳ぎができないのだけど、不思議と「気持ちの入れ方」で、泳ぎを「改善の方向」に向けさせることが容易いと、僕は考えています。


辛い中、1cm、1ミリでも前に腕を伸ばす。少しでも高い位置に肘を上げてキャッチをする、バテてくるとその実現が難しくなる、四肢と体幹との連動を意識し続ける...などなど、量的負荷時に「キツイ」と感じ、ダメな泳ぎになっている自分を高める方法は、気持ち次第ではいくらでもみつかってきますし、気持ちを入れれば、その実現は難しくありません(これが、「質的負荷時」には、より難しくなるのですが...)。
それを見つけ、二度三度となく、何度でも頑張る自分を再生する術を獲得したら、これは凄い宝になってきます。


こうした点からも、【泳ぎ込み】って凄く大切だし、そのときに「気持ちを入れ続ける」ことは、「進化」を果たしたいと思っているアスリートにとっては、欠かせない要件になってくると考えています。


話は少々変わってきますが、この4月からMD1に移ってきたRyotaは、練習が本当に倍以上になることなど、相当過酷な状態になることを承知の上で、それを「決意」し、やってきました。
「ついていけるのかな...と、ちょっと思っていたこの僕を、唸らせる位の頑張りを重ねています。いや、実際相当強い。
決意は人を変える。そんな例を、間近に見ることが出来、嬉しく思っています。


悪くなるかもしれない。
酷いことになるかもしれない。
ま、いいか。そうなったとしても、打開策を、その頑張りの中でみつけられるのなら。
だからこそ、最後まで諦めず、頑張り続けよう!!!


心底辛いときに、そう思ってくれる、【真に強い選手】が育ってくれること、僕は願っています。


それでは!!!

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