こんばんは
新しい週が始まり,今週から、年間プログラムの期分け上、Phase2(第2期)と呼ばれる新しい期に突入しました。
先週までのPhase1では、主に”陸トレ”に主眼が置かれていましたが、このPhase2からは、いよいよスイムが中心になってきます。
様々なトレーニングプログラムがありますが、僕は、当初8~12週間が陸トレによる細胞レベルの機能改善を促すとても良い時期だと思っており、その後も、「陸トレ重視」を継続しても、余り良い効果は期待できないと考えています(あくまでも、重視、ですよ)。
少なくとも、Marauderのスイムトレーニングプログラムのなかで陸トレを活かすためには、当初8週間がとても大切になると考えています。
Phaseが変化したからといって、突然陸トレがなくなる、ということはもちろんなく(たとえば、ウエイトトレーニングについては、年内はバルクアッププログラムが展開される)、プライオリティが陸トレからスイムに移行するという感じでしょうか。ちょっとこのニュアンスを伝えるのが難しいですが...。
さて、「陸トレ重視」であったPhase1のトレーニング効果をみるため、昨日は、第2回目のLactate Curve Testを実施しました。
これは、指先に「自分で」微少な「穴」を明ける行為をしているところです。この後、僅かに湧出した血液サンプルを、僕が採取します。
Marauderが実施しているカーブテストの詳細については、既出の記事(”Curve Test 2”)をご参照下さい。
さて、今シーズン2回目のテストの結果をみてみると、当然の如く、前回に比して”泳能力”(広義ですね...)の改善がみられるのですが、ポイントは、シーズン当初からスイム重視で展開した昨シーズン同時期の結果との比較です。1年前に比して、劣る(一定血中乳酸濃度あたりの泳速度が低い)ことを予測していたのですが、これがあけてびっくり。半数以上のMarauderが、昨シーズンと同等以上の結果を示したのです。
そのようなびっくりする結果を示さなかった選手も含め、今回の結果は大きな示唆を与えてくれました。今後のプログラムづくりの有益な資料になった次第です。
僕にとってLactate Curve Testは本当にいろいろなことを教えてくれる、かなり重要なテストです。かなり正直に、そのときの体力特性・泳力特性および体調を教えてくれます。「精神的充実度」(平たくいえば、『やる気』)も当然関与しますが、少なくともV4(血中乳酸濃度4mmol/L相当の速度)以下の評価値に対しては、顕著な影響を及ぼさないため、この点を踏まえて評価していけば、トレーニング効果を正確に判断するということにおいて、大いなる助けになります。
もちろん、「正確な測定」あってのことですが、この点については、結構追求していますので、問題性を孕むことは少ないと考えています。
これまで、数え切れない程の膨大なカーブテストの結果およびその選手の特性と対峙してきた立場から、かいつまんで重要なことをいえば、「V4の継続的な改善を示した選手は、必ず”大爆発”する」ということと、「V4の継続的な低下を示した選手は、たとえ”瞬間的な”な素晴らしいパフォーマンスを示したとしても、能力全般の低下が必ず起きており、それを隠しきれない状況に陥っていく」ということがいえます。何れも"継続的”というのがポイントです(3回連続でそーなったら、やばいかも...)。
トレーニング効果のみが反映されるばかりでなく、時には栄養摂取状況を推定する助けになることもありますし、悪い生活習慣(受動的も含む、喫煙など)による身体への影響が表面化した...という判断をせざるを得ない場合もありました。
何れにしても、乳酸の継続的かつ系統的な活用は、(少なくとも僕にとっては)通常ではなかなか気づかない選手の「見えざる変化」を捉えるために有効であることは間違いありません。...と思っていますので、毎回の結果、僕はよ~く見ていますし、よ~く考えていますよ。わからない点があれば、是非直接聞きに来てください!!!
さて、先日の祝勝会で活用した重要な曲を紹介します。
イントロから第1日目のダイジェストにかけて使用した2曲は、同じアーティストによるものです。
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僕のなかで、MSGといえばゲイリー・バーデンですし、ROCK MY NIGHTS AWAYです。CRY FOR THE NATIONもINTO THE ARENAもLOOKING FOR LOVEも後追いで聴いた世代です。
このアルバム発表後、ゲイリーは再びマイケルと袂を分かち合うことになりますが、その直後にあった"悪夢"の来日公演(Super Rock 84)に、僕は脚を運びました。
このアルバムでは1曲目がROCK MY NIGHTS AWAYでA面のラストがCAPTAIN NEMOでしたが、LIVEではCAPTAIN NEMOから始まり、そのまま組曲のようにROCK MY NIGHTS AWAYになだれ込んでいきます。これが、文句なく格好良い。
CAPTAIN NEMOは、インストの名曲であるINTO THE ARENAよりも好きです(これも以前紹介しました)。最初聴いたときは、RIOTのNARITAかいな!と思いましたが、聴けば聴くほどにこの曲の持つカッコ良さを理解できるようになり、大好きなインスト曲となりました。
それに続くROCK MY NIGHTS AWAYは、MSGの曲としてはアメリカナイズされた曲との評判が高い(低い?)迷曲のようですが、僕は本当に好きです。劇的なイントロ、タイトなリズム隊に支えられたノリの良い楽曲、覚えやすく、憂いのある歌メロ...、この時代ならではの絶妙なバランスでマイケルの魅力を伝えてきます。
むしろ、この後発表となるマコーリーシェンカーグループの音は好きになれず(憂いがなくなっていったため。楽曲に魅力がない)、僕が愛していたMSGは、このアルバムをもって消えることになります。
このアルバムは、実は2種類存在します。
オリジナルバージョンを発表後、諸事情により確か3ヶ月もたたないうちに、リミックスバージョンが発表されました。僕はオリジナルバージョンを好んで聴きまくったため、その後に聴いたリミックスバージョンはどうしても好きになれませんでした。でも、すべてがNGなのではなく、I 'M GONNA MAKE YOUR MINEやCAPTAIN NEMOなどは、リミックスバージョンのほうが明らかに上でした。
CAPTAIN NEMOについては、リミックスバージョンでないと、エンディングまで聴けないということから、こちらのほうが好きになりました。
今回、MarauderVideoには、ライブのつながりを出来る限り再現しようと試みたわけですが、CAPTAIN NEMOで劇的にインカレへの期待を高め、なだれ込むように1日目に移行するあたりは、サウンドトラック的には今回作成したVideoのハイライトだと勝手に思っています。
この時代のMSG、もう一度LIVE体験したいな~(レイ・ケネディは勘弁。ゲイリーのライブをみたい)。
それでは
Curve Testにそんなに深い意味があったのですね。現役の時に、知っていたらもう少し取り組み方や、結果の見方、テスト以降のトレーニングの考え方が変わったのに。
返信削除話しは、変わりまして・・・、BURRN!!誌のライターより論客ですね。早速、聴いてしまいました。確かに、Captain Nemo~Rock My Nignts Away の流れは、ライブで聴いたら鳥肌立ちそうですね。
祝勝会で使用した、ミュージックビデオ観たいです。
CURVE TESTの結果の解釈のイロハは、教えていますが(おっくたちの時代にも教えてきました)、そこから先の深い部分は『訊きに来てくれ』というようにしています。あえて、すべては与えない...。結果に対して真摯に向き合い、考え、質問しに来ることも大切な能力ですから[E:good]。
返信削除MSGについては、とりあえずは、"ROCK WILL NEVER DIE"を観るか、聴くことをお勧めします。が、LIVEでの評判がよろしくないゲイリーのVoを我慢して聴く必要があるかも。
祝勝会のVIDEOはですね~、超おいしい差し入れと、3GB以上のUSBメモリを持ってプールに来てくれれば、コピーして差し上げます。前者が重要[E:smile]。どこかに招待していただいても構わなくてよ[E:heart02]