2016年1月25日月曜日

THE GREAT UNKNOWN

こんばんは



WK19に突入しました。

先週は、混沌とした身体状況に、ちょっとづつ良いストレスを与え、機能化することを目的とした週でした。

実際、週初めから"好調”の者はあまり多くはなく、日に日に動くようになっていった感じが強かったです。

週末には、Marauder全員が久しぶりに"同じ空間”でメインをやるという機会に巡り会いましたが、その甲斐もあり、素晴らしい雰囲気の中で頑張ってくれました。

午後には、DISTたちがT-30にチャレンジ。

右側の2人が生涯ベスト記録を更新、左側の2人もベストに迫る好泳を見せてくれました!



さてさて。

今週は、学生Marauderたちにとっては、「期末テスト」の時期にあたるため、何かと時間に追われる1週間となりそうです。

そしてこの週末には東京都選手権にも挑んで行くため、「水泳を頑張るだけ」の能力では不充分で、トータルで充実した週にしていく意識が必要になってくるでしょう。

本日のメインにおいても、現役学生たちはおしなべて良い泳ぎを作るのに苦労していたようにも感じました。

水泳のみに集中できれば、もっと充実した頑張りを示せたのかもしれませんが、「与えられた時間・空間」の中でベストを尽くしていかなければなりません。

その積み重ねが、最終的には総合力となり、”実力”を高めることに大きく貢献してくれるでしょうから!

色々なことに的確に対処し、様々な面で"チャレンジ”できる気持ちを持つことが大切になる。そんな1週間になりそうです。

◎     ◎     ◎     ◎

またまた中大のそばに、魅力的なラーメン屋が出来ていました。

もともとニューホープ軒があった(その後は高澤というラーメン屋に一瞬なった)その地に出来た「煉虎」という名のラーメン屋は、その店名からも想像できるとおり、堀之内の名店、「虎空」の姉妹店です。

店主も「虎空」を立ち上げたその人でした。

この日頂いたのは、看板メニューともいえる「鶏白湯ソバ」。

以前虎空で限定メニューとして出ていた鶏白湯をさらに洗練させたような、非常に上品な鶏白湯に仕上がっていました。

ここの鶏白湯は、立川の鏡花と並んで、しつこさを感じさせない、適度な濃厚さを保ちながら鶏の旨味を感じさせてくれる逸品だと感じました。

そして、出汁の旨味が染み込んだ味玉も、虎空同様絶品です。

煮干しの虎空に、鶏の煉虎。

楽しみがまた増えました。

それでは!!!

2016年1月20日水曜日

SPEED OF LIGHT

こんばんは

今週から新しいPHASEに突入しました。

先週はadaptationの週にあたり、それまでのハードワークの成果を、まさに”適応”させるための”充電期間”としました。

その週末にあった試合(東京都新春)では、半数以上の者がベスト記録を樹立し、その”適応”の状況に及第点を与えられる結果となりました。

特に、その多くが選手権の標準を突破していなかった1年生が頑張った、という印象を受けました!

素晴らしい。


さて、adaptation明けの18週目は、"THE TEST WEEK"の様相を呈しておりまして、先ず週明けの本日には、今シーズン3回目のLactate Curve Testを実施しました。

今回、ベスト記録(V4か、Max泳の何れか)を樹立した者たちは右のメンバーたちです。


どちらかといえば、今回良好な結果を示してくれたのは、年末年始に国内に残って頑張った者たちだったように感じました。

彼らの、年末までの「追い込み方」と、その後の「休み方」のバランスがよかったのではないかと想像しています。

一方、まだまだ「不安定な状態」にあると考えられるメキシコ高所トレーニング組はというと、その【カーブの描き方】に特徴がありました。

すなわち、とりわけ高所トレーニング時に”頑張りきれた選手”については、強度の高いエリアでの泳ぎがしっかりしており、Max泳がベストあるいは、そこに肉迫する結果をだしていました。

このあたりは、今回の合宿時のトレーニングプログラムからすると頷ける点ではあります。

しかし...個人的には、高所トレーニングが充実化していれば、カーブそのもの低く、かつピークも高いという状態になっていたはず!、考えています。

「ご飯をしっかりと食べ、"頑張りきれる身体”をキープする」
ということが、如何に大切であるか、痛感させられました。

しかしこれらは、来たるべき次の強化合宿に、すべてプラスの教訓として活かされることでしょう!

そして、まだ、”適応期間”は続いていると、僕は考えています。
さてさて...


◎     ◎     ◎     ◎



立川に、「とと」という通好みのラーメン屋があります。

煮干しをウリとしたラーメンを提供してくれる名店なのですが、他の【えぐいくらいに煮干し】をウリとしているわけではなく、どちらかというと甘みのある、バランスのとれた醤油ラーメンを提供してくれる店という感じです。


また、定期的に創作ラーメンを提供してくれる点も見逃せません。

この日僕は、「秋もコッテリ背脂そば」と称される油そばをいただきました。

思ったほど背脂は多くなく、そこまでコッテリ感はなく、美味しくいただけた逸品でした(むしろ上品な味!?)。

美味しいラーメンを提供指定くれる店は、こういった限定ものにも外れが無いし、その工夫の仕方に唸らされることが多いです。


今年もたくさんの驚きを、「たかがラーメン」から感じ取って行きたいと思います!

それでは!!!


2016年1月7日木曜日

ALTITUDE CAMP in MEXICO CITY 4

こんにちは

メキシコシティ高所合宿の大詰め、3rd Stageは、「如何にこの低圧低酸素環境で頑張れるか!」がテーマでした。

選手権まで3ヶ月という時期に行った高所合宿の最終ステージでは、その前に中大で敢行していた”THE泳ぎ込み”の如く、HARDに頑張る日を詰め込みました。

とはいうものの、平地ほど毎日、毎回にはしていませんが、何れにしても、短期間だからこそ!の頑張りを示して欲しい日々にした次第です。

結果、HARDなインターバルトレーニングにおいて頑張る、出し切るということについては及第点を与えられる選手が多く、意識を”その時”に集中して頑張れていましたし、平地と遜色の無いタイムでこれていたメンバーも多かったように思います。

それらハードトレーニングの積み重ねにより、日に日に動きが悪くなっていくメンバーは少なくありませんでした。

まさに,ギリギリの状態で頑張り続ける!ことが出来ていたように思います。

その締めとなる本日(1/6)は、DISTを除いては"THE RACE"
に挑んでもらいました。

この時期の"恒例”とも言えるこのタイムトライアル、やはりこの合宿最高とも言える盛り上がりの中で展開されました。

標高2250mという低圧低酸素環境でトライアルを行うのは、今回のメンバーは初めてのことです。

僕自身としても、この高い環境で、かつ、このタイミング(高所曝露後17日目)で200mのmaxを行わせるのは、かなり久しぶりです。

おそらく、実際のレース並、あるいはそれ以上の「怖さ」があったかもしれません。

こういった、いつもとは異なる”プレッシャー”の中で、いつも通りに頑張れた者、途中から襲ってくる壮絶な苦しさ・きつさに気持ちが負けてしまった者、思い通りに動かせなかった者に分かれました。

低圧低酸素環境という条件がMarauderたちの足をひっぱったというよりは、今日に限っては、比較的肌寒い環境(気温15℃、水温27度)が、Marauderたちが最高のパフォーマンスを実現させるために必要となる体温領域に留めることを困難としたのでは無いかと考えています。

もちろん、そんな中で、平地とあまり変わらないタイムで泳ぐことの出来た康平を始め、しっかりとした成果を形にすることが出来た選手も居ました。

しかし、多くの選手は、いくつかの課題を残し、「宿題」を呈示されたかのような結果となりました。

キツい環境だからこそ、アラが出やすいですし、"心の弱さ”もでやすかったのだと思います。

だからこそ、価値ある「宿題」がたくさん出されるわけです。

そこに気づくことが、先ずは大切になってくるでしょう!



他方、本日の午後にメインを敢行したDISTチームは、ハードなインターバルトレーニングであったため、水温が低めの状況がマイナスとなることはなく、しっかりとした頑張りを示してくれました。

彼ら3人が、合宿の締めとなるこのメインに集中出来たということは見逃せませんが、彼らのトレーニングの時間帯に、”OFF”であった他のメンバーのほぼ全員が応援にかけつけ手くれたのも大きかったと思います。

まさに、Marauderらしい、"メンバー・ケア・マインド”に繋がる"優しさ”が、CLUB CASABLANCAのプールサイドに溢れていました。

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今回は、"予想しがたい”条件の中で挑戦することが多かったように思います。

最高の条件で頑張ることの出来るインターナショナル合宿などとは対極の位置にある合宿だったのかもしれません。

合宿の初期は、自分の身体のことがわからなくなってしまうような自律神経のちょっとした失調状態になったり、胃腸の状態が悪化したり、寒さ対策で手こずったり...

合宿の後期には、予想を上回る疲労回復の遅さに苦労した選手が増えていきました。

体重の一定化も難しく、海外高所合宿の体調維持の難しさを肌で感じた選手も少なくなかったことでしょう。

これら全ての経験が、次回、2~3月に行われる"強化的高所合宿”に繋がるよう、いや、繋げることが出来るよう、しっかりと「宿題」を持って帰るようにして欲しいと思います。

全ての結果には理由があり、次のステップを明るくしてくれるための「宿題」を提供してくれます。

それを活かした者こそが、”ここに来た意味”を知ることになるのだと思います。

明日、午前にトレーニングを行い、夜の便で帰国の途につきます。

今回の合宿からの帰還を機に、より高いレベルへ、自らを誘って欲しいと願っています。


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明日、午前にトレーニングを行い、夜の便で帰国の途につきます。

今回の合宿では、LaLoma合宿時代からお世話になっているマリアモニカさんに大変お世話になりました。

ここCLUB CASABLANCAを海外のチームに合宿先として提供することが初めてであるということも
あり、ほぼ毎日、クリスマスの日も、元旦も、僕らのトレーニングに顔を出してくれました。

プールの使用については、通常の営業よりも僕らを優先してくれましたし、より良い環境を選ばせてくれました。

また、中大で実施している各種DRY LANDトレーニングの実現のために奔走していただき、不自由無くそれらのトレーニングをすることが出来ました。

そして、何か問題があるとすぐに解決のための努力をしてくれるというその姿勢が素晴らしく、また、選手個々の問題にも対応してくれました。

選手の洗濯物を定期的にクリーニングショップに持っていってくれたり、選手が体調を崩した時に心から心配して下さるとともに、ドクターを呼んでくれたり、薬を買ってきてくれたりと、Marauderのために八面六臂の活躍をして下さいました。

大晦日にはホームパーティに招待してくれた上、元旦には、メキシコシティ歴史地区へのバスツアーに家族揃って帯同し、ツアーガード的な役割も果たしてくれました(右上の写真の、慎理の隣に座っているサングラス姿の女性がマリアです)。

結果、世界遺産をこの目で見ることが出来る、貴重な機会も得ました。

最後の夜となった本日、1/6は、東方の三博士(新約聖書に登場し、イエスの誕生時にやってきてこれを拝んだとされる人物)の日であり、この日には”ロスカ・デ・レジェス”と呼ばれる、王冠をイメージしたカラフルなパンを食べる、メキシコ人にとっては重要な日でした。

僕たちのために"ロスカ・デ・レジェス”を用意して下さり、その食し方と楽しみ方を直接教えてくれました。

マリアモニカだけではなく、2人のご子息にも大変お世話になりました(右下の写真に写っているイケメンの2人です)。

ホスピタリティに溢れているマリアモニカ一家には、何から何までお世話になったと言っても過言ではありません。

本当にありがとうございました。


CLUB CASABLANCAの皆さんにも、他方面でお世話になりました。心から感謝しています。


2月にまた、パワーアップして帰ってきたいと思います!

それでは!!!





2016年1月1日金曜日

ALTITUDE CAMP in MEXICO CITY 3 - "Happy New Year"

新年 あけましておめでとうございます。





こちらメキシコでも、15時間遅れて、ようやく2016年を迎えることが出来ました!

昨日、12/31のトレーニングをもって、2015年のトレーニングが”締め”られました。

メキシコ高所合宿も半分を過ぎたことになりますが、今回はこの2nd Stageを振り返ってみたいと思います。

メキシコ高所合宿の2nd Stageの初日は、何とトレーニング参加者が3人という異常事態。

日本でも猛威をふるっていた胃腸炎に罹った者が、オフの日である25日から26日にかけて続出しました。

早い段階で異常を検出出来たことや、こちらのコーディネーターであるMariamonicaさんのご尽力で"アメージングドクター”に診ていただけたこともあり、27日にはほぼ全員トレーニングに復帰し、28日からは通常通りのトレーニングに合流することが出来ました。

28日は、ちょうどこちらに来てから1週間経過時にあたり、この日から”強化トレーニング”を開始することにしました。

この日の午後には、血中乳酸を指標にするコントロールテスト、La Check Testを実施しました。

このテストは、Sierra NevadaやLaLoma、Thredboでも実施している実績のある手法であり、特に今回の合宿メンバーの8割が去年のLaLomaでのテストを経験しているため、ちょっとした比較が可能となりました。

高所トレーニング開始後ほぼ同じタイミングで実施した今回のテストでは、標高がこちらの方が高いにもかかわらず、良好か同等という結果が得られました。

日々行っているヘモグロビン濃度の測定値や、体重の推移からみても、ほとんどのメンバーが”強化トレーニング”実施可能という判断を下すことが出来た次第です。

29日からは、Club Casablanca Sateliteに場所を移動し、心機一転でチーム全体として強化トレーニングに挑むことになりました。

そして昨日、30日には、全てのグループがMain Workoutに挑みました。

26日に体調を崩すことなくトレーニングを行うことが出来た陽平と壱基のみ、皆がテストの時にメインを既にやっていますので、彼らを除いたほとんどのメンバーはこの日が初のメインと相成りました。

何れのグループも、その専門種目のレーススピードで繰り返し追い込むという、専門性の高いトレーニングを行いました。

「高所だから」というちょっとした怖さと闘いながらも、自分が目標とする泳ぎ、目標とするタイムで頑張り続け、しっかりと追い込むことが出来たと思います。


いや、それにしてもみんな、本当に良いトレーニングをしてくれました!



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新しい年を迎えました。

Marauderたちは、どんな決意を胸に秘めて、新たな年に挑んで行くのでしょうか。

目標が定まっているアスリートにとっての決意とは、「覚悟を決める」ということに言い換えることが出来るでしょう。

いったいどれだけのアスリートが、「覚悟を決めて」挑んでいるのでしょうか?


高い目標を掲げて精進している者であるほど、要所要所で、様々な選択を強いられます。

やるか、やらないか。

頑張るか、頑張らないか。

進むか、止まるか、あるいは退くか。

続けるか、やめちゃうか。

どちらが”良い”結果をもたらすことになるのか。

その時にはわからないことも多いとは思いますし、その時の状況次第で正しい答えも変わってくるでしょう。

迷いながらも、「覚悟を決めて」どちらを選択するか決めることが出来れば、その行動は、その人にとって間違いにはならないかもしれません。

その結果が、凄く良くても、平凡でも、あるいは良くなかったとしても、「覚悟を決めて」進んだ道であれば、「次に繋がる」道が見えてくることでしょう。

そのためには、良い自分・良い状況だけではなく、ネガティブな要素も含め、その現状や結果を全て「受け入れる」ことが大切。

受け入れた上で、気持ちを楽にして忘れる...ではだめで、「受け入れる」の根底には「諦めない気持ち」が根付いていなければいけないと考えます。

「受け入れ」と「諦めない気持ち」...

意味合い的に、何となく矛盾するようにも思えますが、本当に大切な2つの考え方。

弱い自分を受け入れつつも、その器の中で頑張り抜くこと。

高い"センス”を持っていない自分を認めつつも、チャンピオンになることを諦めないこと。

緊張しやすい自分を受け入れたうえで、諦めずに”工夫”して大舞台に臨むこと。

弱っている自分を認めつつも、その時出来る努力は怠らず、チャンスがやってきた時にはすぐにそこに気づくようにアンテナを張っておくこと。

出来ていないことや、その時の自分に無いものと闘おうとしても、良い結果に繋がる筈はないでしょう。

「受け入れる」からこそ、光り輝く道が見えてくる。

Marauderたちには、そんな心境で、常に軸をぶらさずに目標に向かって欲しいと願っています。

2016年は、オリンピックイヤーであると同時に、Marauderたちにとっても"奪還”を諦めずに目指すために重要な年になります。

また、オリンピックイヤーは、勝敗の上では、大量の”敗者”が生み出される年です。

本当に「覚悟を決めた」者たちの中で、心技体全てが高いレベルで”整った”者だけが勝者となり、最終ステージに上がることになるわけです。

そう、だからこそ、Marauderたちには、真に「覚悟を決めて」挑み、自分自身を理解し、受け入れ、最後の最後まで諦めずに挑み続ける年にして欲しいと願っています。

僕自身も、”弱さ”をきちんと「」受け入れ、その中で出来る、”僕だから出来ること”に磨きをかけて、目標に向かって行きます。
諦めることなく。



本年もよろしくお願いいたします!

それでは!!!