2013年5月31日金曜日

DEFENDERS OF THE FAITH

こんばんは

WK35が、あっという間に終わろうとしています。
今週は、「チーム全員でトレーニングを行っていくこと」を重視し、トレーニング効率度外視ですすめてきました。

メインとなるトレーニングにお
いても、「凄まじい波」のなか、皆で声を出し合いながら、積極的に頑張っている姿が目立ったのが印象的でした。こういった機会を増やしていきたいな~という思いもありますが、「個をいかす」ことを忘れずにチームを創っていくことをモットーとするMarauderでは、こういったチャンスの設定も「ときどき」程度にとどめています。

「個をいかすチームワーク」を標榜するMarauderでは、トレーニングにおいては、その90%以上を「グループ制」を基本としています。
個性溢れる選手をたくさんコーチングしていく中で、常に最大公約数的なトレーニングをさせたくないですし、トレーニングにおいても「個を生かし、活かす」方向性を追求していきたいと考えていますので、グループ毎(僕の場合、出来る限りグループの中でも、個別性が出るようにしています)に、適正なトレーニングプログラムを設定しているわけです。

そのため、通常はトレーニングの実施のタイミングや実施頻度がグループによって、時には「個」によって異なってくるわけです。
そもそも、日々の寮生活によって寝食共にしているわけですし、コミュニケーションを深めるチャンスはごまんとありますので、トレーニングについては、得られる効果の度合いや効率を無視してまで「一緒にする」必要は無いと考えているわけです。

この点、チームのヴィジョンが無く、目標も共有していない「ただの集団」や、それらはあるものの、メンバーに対する理解や敬意に欠けている「似非チーム」がこのようなやり方をとれば、チームワークが改善されることもなく、単なる「個の力の集合体」(⇒チームは、そうではない。)となってしまうことは必至でしょう。

「常に時間や空間を共有するから仲良くなり、チームワークが生まれる」わけではなく、チームとしてのヴィジョンやリーダーたちが掲げる目標や方向性への理解が深く、かつ、メンバー同士の相互理解や何よりも「相互に敬意を抱く」ことが実現出来ていれば、「いつも一緒」ではなくても、強固なチームワークを醸成することができると考えています。
Marauderでにおいていつの時代でも大切にしてきた、”メンバー・ケア・マインド”とはこういった考え方を基本としているわけです。

世の中には、「敬意を抱く」どころか、「縄張り意識」的な感情やちょっとした敵意や妬みなどを持っている者が多い、チームとして機能不全に陥っている集団は少なくないでしょう。
そういった傾向はないけれど、「無関心」という”ウィルス”が蔓延している「似非チーム」も、やはり少なくないかもしれません。
この場合、メンバー同士が足を引っ張り合うことはないけれど、どんなに頑張っても、そのチームの最大力は、メンバー個々の力の総和にしかならないのだと思います(⇒繰り返しますが、チームはそうではない)。

”メンバー・ケア・マインド”を持たない人たちがとる行動とは...
メンバーが悩んでいる、病んでいる、困っているのに気づいているのに「関係ない」という態度をとり続ける。
面倒くさいことに巻き込まれたくないという思いか、わざと「感心を持たない」ようにしている。
自分にプラスとなること、メリットが予測できないことにはかかわらない...。
そういったところでしょうか。

高い目標を達成せんとしているチームにおいて、たとえ寝食を共にするような生活をしていたとしても、メンバー・ケア・マインドが欠如していれば、チーム力は低下していき、限りなく「グループ」に近づく結果を招来することでしょう。

「真のチーム」を創り上げて行くためには、「無関心と無視」を排除していくことは、やはり避けて通れないのだと考えます。
”メンバー・ケア・マインド”を貫き通すからこそ、「面倒くさいこと」も起きるかもしれません。
ちょっとした小競り合いや、いわゆる喧嘩も起こってくるでしょうけど、それでも、ヴィジョンと目標が共有されており、互いへの理解が深く、互いへの敬意を忘れない「仲」であれば、それを恐れたり、面倒くさがったりする必要はないはずです。

「かけがえのない夏」の終わりにある、「至高の戦い」において、大きな目標を達成する。
そのために取り組むべきことや出来ることは、皆のまわりにたくさんあるはずです。

真のチームには、その年にしか見せることの出来ない”色”があります。
その色の濃淡や輝きは、最大の目標に向かって時々刻々と変化していくものです。
特に、この時期から「かけがえのない夏」に向かって、大きく変化していく傾向にあります。

その”色”は、この夏の終わりに、どんな輝きを放つことになるのか....
個人的には、それを楽しみに、これからのコーチングにあたっていきたいと思っています。

それでは!


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