2009年7月13日月曜日

UNIVERSIADE BELGRADE 2009<雑感>

こんばんは

日本に帰ってきました。

僕自身、7年ぶりの代表コーチでしたが、久々に参加したナショナルチーム、なかなかに刺激的でした。

まず、コーチ陣が素晴らしかった。

奥野ヘッドコーチを始め、スタッフは、選手のためには時間を惜しまず「動いて」いました。実際のコーチングだけではなく、「裏方」での仕事も多くありましたが、それぞれが選手のために、多くの時間を割いていたように思います。

そのため、コーチ・トレーナー陣は、この期間中のプライベートなオフをほとんどとれずにいました。

また、コーチングについても、これまでとは違うアプローチが出来、大変勉強になりました。

僕が以前参加させていただいた代表チームでは、Marauderからの選出メンバーが多かったこともあり、ほぼ自分のチームの選手をみていれば良いという状況が多かったため、良くも悪くも、「いつもの」延長線上で行えました。

今回は、Marauder2人の他に3名の選手をお預かりしましたので、「いつものよう」では不充分であるため、僕が通常1年間かけて行うことを3週間に凝縮して考え、取り組むようにしました。

また、ユニバーに向けて、選手たちが目標としている地点に導くよう、短期的観点でコーチングするだけではなく、中・長期的観点からもコーチングを行うよう努めました。

僕たちコーチにとっても、代表コーチとしてコーチングすることで、大変刺激になるのと同様(か、もちろんそれ以上)、いつもとは異なるコーチングを受けることにより、選手の潜在性を引き出すきっかけが出来たり、あらたな発見に遭遇するチャンスになると思うからです。

 短期的に、速効性の高いコーチングを行えることもあれば、その人と逢い、意見をもらうことをきっかけに、日常でのトレーニングに対する取り組みに変化が起こり、結果、良い方向へ向かうということもあるはずです。

代表チームに入ったことで、日頃お世話になっているコーチとは別の観点・別の視点からみた「特性」を伝え、そこからさらに高いレベルに行くための「材料」としてもらえる良い機会だと考えられると考えているわけです。

もちろん、「鵜呑みにするな!」ということを前提に、様々なことを様々な方法で伝えてきました。

さて、僕が担当した選手に関する雑感を少々.....

 Marauderの2人は、後に世界水泳を控えているので、国内合宿時にはHARDにトレーニングを行ってもらい、現地についてから、多少のテーパーを施した、という感じで導いてきたため、大会の後半に、「良い感じ」で上がってくるかな~...と考えていました。

結果的に、SHOGOもRANMARUも、引継でのベストタイムをマークし、世界水泳での飛躍に繋げられるようにできたと考えています。

 にっきーとえりのNITTAIコンビは、ベストタイムを出してくれました!

ただ、彼らの目標タイムには届いてはいないし、僕が短期間ながら想定できたタイムよりは遅かったので、充分にコーチング・サポートが出来たかは...う~んという感じです。

 

 はるかは、「調子があまり良くない」という状態から入り、そこからどれだけ、春(選手権)のタイムに近づけるか、ということに焦点を絞ってしまいました。本人は、それよりも遥かに高い目標を言ってきたのですが。

彼女が最も、テーパー期間が短かったので、最後の最後まで、上がってくる感じが鈍く、正直「大丈夫かな?」と思いましたが、レースでは、それまでの練習のイメージを払拭する、素晴らしい泳ぎを披露してくれ、メダル獲得に漕ぎ着けました。

凄い能力の持ち主だな~と思いました。

こちらが、今回のメンバーです

たった3週間でしたが、ずいぶんと長い間指導しているような錯覚に陥っています。

さて、それぞれが違う道をまた歩み始めています。

それぞれが抱く、新たな目標に向かって頑張って下さい!

それでは!!!



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