2010年5月16日日曜日

DEEP INSIDE MY HEART

こんばんは

日中戦が終わりました。
日本選手権の結果から推定したインカレ優勝候補#1の日大との歴史あるDUAL MEETですが、これまでにない大きな差をつけられて敗れてしまいました。
さすがは優勝候補校であり、最大のライバル校です。

Marauderたちは、もちろん、インカレに向けて始動していますが、この日中戦に対する準備としては不充分であることは明らかでした(それはトレーニングプログラム上のことであり、選手の気持ちとしては問題無かったです)。
その上、これまでにない体調不良者が試合1週間前から重なり続け(試合当日の欠席者もでてしまいました...)、僕たちの予想をはるかに下回るできとなってしまいました。

この結果を受けて、「これではいかん!」という気持ちになったのではないでしょうか?

僕も、本大会を機に、さらに気持ちを高めることができました。

まだ、「日中戦の日」が終わっていない(僕にとっては...)午前3:10ですが、そんな心の昂ぶりを、いささか長めの雑感として(久々に)綴りたいと思います。


「頑張ることが一番」、「真面目に取り組み続けることが大切」、「自分の感覚を信じ、その感覚を頼りに信念を持って自分で努力する」、「結果を出すことで恩を返せる」...
何れも素晴らしい考え方だし、通常、僕が教えている選手に対しては、そうなって欲しいと願っていることばかりでした。

でも、「これら」が『一番大切ではない』ということ、2010年の上半期で気づかされました。
もちろん、アスリートとして成功するためには凄く凄く、大切な要素であることは間違いありません。

あらためて、「自分が水泳に打ち込めていることに対して、そしてそれを実現させてくれている周囲に対して『心から』感謝できるようになり」、「周囲に信頼されるよう、人間性を改善しながら努力し続け」、ひいては「周囲に協力を求めたとき、快く対応してもらうために、周囲とのコミュニケーションを良好に保つ」ことが絶対的に必要だと考えるようになりました。

このことについて、”真”の理解に至らしめることは、容易ではないことも再確認しましたし、どうすればよいかということについて、考え続けました。
そのために必要なコーチングの手法は、対象によって様々となることでしょう。
教え込む、気づかせる、刺激を与える、自分で解決させる...
そう、対象1人1人に対するコーチングは、外観上異なってみえて当然だと考えます。

それでも、こちらとしての信念は揺るぎないものです。
選手が「行きたいsign01」と言ってくれた場所に選手自身の力で辿り着くようにするため、僕は最大限の努力を続けるのみです。

元来、「行きたい場所」は選手自身が決めるものです。
でも、そこが『本当に』行きたい場所であるのか、わからない場合もあるし、もっと良い場所があるのかもしれません。
また、「行き方」を工夫していく過程で、『より良い場所』がみつかるかもしれません。

コーチとしては、「行きたい場所」について、選手にとっての一番の相談相手でありたいし、行くまでの道が険しければ工事をする役割も担ったり、別のルートを造り出すこともできます。
「創り出すこと。」 それが僕の得意技ですから。

「行きたい場所」を訊かれない限りは伝えなかったり、あるいは「行きたい場所」を勝手に決めて、1人でどんどん進もうとする選手がいたとすれば、その彼にとってコーチが必要のない存在となっているか、あるいはその選手には相応しくない存在になっているということなのでしょう。
仮にそうなったとしたら、コーチとしての能力・魅力を高めるよう努力するしかない。それは、コーチとしてもチャンスな筈だから。

『インカレ総合優勝』という目標は、僕たちから選手に押しつけることはないでしょう。
その気持ちを強く、心の底からもっているのであれば....僕の方は準備は出来ています。
懸案事項も解決しましたし、あとは「やるのみ」ですgood

Here We Go Again!





PS
Marauder父母の会の皆様、大変お世話になりました
sign01
また、楽しいひとときをありがとうございましたsign03



4 件のコメント:

  1. お疲れ様でしたコーチングについて、今の自分に満足せず、常に高い志をもって努力されいている事ががよく伝わってきます。スポーツをやっていると、結果の責任をコーチまたは、選手のどちらかの責任にする方もおられますが、理由はそんな単純ではないと思います。しかし、間違いないのは、選手もコーチも必ず周囲の方に支えられていることだと思います。石田純一の言葉に、他人と過去は変えられないけど自分と未来は変えられる!という言葉あるらしいのですが、その背景には必ず周囲の方に支えられていることを忘れてはいけないと思います。私も今から反省します(笑)。

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  2. kobaさま、こんにちは
    貴重なご意見ありがとうございました。
    今回示したような考え方、とりわけ『自分が水泳に打ち込む...周囲とのコミュニケーションを良好に保つ』の部分では、『水泳』を『仕事』などにおきかえて考えれば、どのような状況においても通じるものだと考えます。
    周囲に甘えてしまうと、忘れてしまいがちなことなのですが[E:coldsweats01]

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  3. 水泳部ファン2010年5月23日 6:16

    部外者の大学OBですが、いつも水泳部を応援しています。
    コーチングのご苦労からロックやラーメンについての薀蓄、情報に接することができるこのブログを楽しく拝見させていただいています。
    最近の大会では期待されていたような結果が出ていないようで、一ファンとしても残念ですが、引き続き応援しています。
    一つ気になったのは、「日中戦」との表現。やはり「中日戦」ではないでしょうか。細かいことのようですが、コーチの方が簡単に間違えてはならない部分という気がします。

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  4. 水泳部ファンさま
    コメントありがとうございます。
    『日中戦』としたのは、今年は日大さんが当番校だからですよ[E:sign01]
    ちなみに、ウチが当番校だった昨年のBLOG記事では、『中日戦』という表記にしていたと思います[E:confident]。
    つまらない僕の拘りです...

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